119B069第119回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科補綴学

65 歳の女性。上顎右側中切歯の審美不良を主訴として来院した。診察の結果、 1 にクラウンを製作することとした。コーピング試適時の口腔内写真(別冊 No. 24)を別に示す。 レジン前装冠と比較したこのクラウンの特徴で正しいのはどれか。3 つ選べ。

119B069の問題画像
3つ選択
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正解: b・c・e

正答

b、c、e

この問題のポイント

提示されたクラウンはレジン前装冠と比べ、セラミックスの性質から 耐摩耗性と色調再現性が高く、金属を用いない設計なら 金属アレルギー患者にも適用できます。

解説

セラミッククラウンは化学的に安定し、吸水や着色が少なく、透明感や色調の調整に優れます。表面を適切に研磨・グレーズすればプラークが付着しにくく、耐摩耗性もレジン前装材より高い傾向があります。

金属を使用しないオールセラミッククラウンでは、金属色の透過や金属アレルギーを回避できます。一方、材料の脆性、支台歯形成量、接着・合着法、対合歯への影響を考慮します。

画像の確認

実画像では上顎右側中切歯の支台歯上に金属色のない白色コーピングが試適され、オールセラミッククラウンであることが分かる。レジン前装冠より耐摩耗性と色調再現性に優れ、金属を含まないため金属アレルギー患者にも適用できる。

選択肢の確認

a.着色しやすい。
誤り。
セラミックスはレジン前装材より吸水・着色が少なく、一般に着色しにくい材料です。

b.耐摩耗性が高い。
正しい。
セラミックスは表面硬さと耐摩耗性が高く、レジン前装材より形態を維持しやすい材料です。

c.色調再現性が高い。
正しい。
透明感、蛍光性、色調の積層表現が可能で、レジン前装冠より色調再現性に優れます。

d.プラークが付着しやすい。
誤り。
適切に研磨・グレーズされたセラミックス表面は平滑で、プラークが付着しやすいとはいえません。

e.金属アレルギー患者に適用できる。
正しい。
金属を使用しないクラウンであれば、金属アレルギー患者の補綴選択肢になります。

覚えるポイント

  • セラミックスは耐摩耗性・色調再現性に優れます。
  • 平滑なセラミックス表面は着色・プラーク付着が少ない傾向です。
  • オールセラミックは金属アレルギー回避に有用です。

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