119A055|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科補綴学
口腔カンジダ症のリスク因子はどれか。3 つ選べ。
3つ選択
解答・解説を見る
正解: c・d・e
正答
c、d、e
この問題のポイント
口腔カンジダ症は、常在真菌Candidaが宿主防御低下や局所環境変化によって過増殖すると発症します。
解説
長期抗菌薬投与では細菌叢が抑制され、Candidaが増殖しやすくなります。副腎皮質ステロイド薬の長期投与は細胞性免疫を抑制し、感染リスクを高めます。
義歯では、材料表面の劣化や粗造化、適合不良、夜間連続装着がデンチャープラークの付着を促し、義歯性口内炎とカンジダ増殖につながります。口腔・義歯清掃と乾燥管理が重要です。
選択肢の確認
a.含 嗽
誤り。
適切な含嗽は口腔清潔の維持に役立ち、一般にカンジダ症のリスク因子ではありません。
b.舌ブラシの使用
誤り。
適切な舌ブラシ使用は舌苔を減らします。過度な使用による粘膜損傷には注意しますが、通常は代表的リスク因子ではありません。
c.抗菌薬の長期服用
正しい。
抗菌薬の長期服用は口腔常在細菌叢を変化させ、菌交代によりCandidaの過増殖を促します。
d.義歯床用材料の劣化
正しい。
義歯床材料の劣化・粗造化はバイオフィルム付着を増やし、義歯性カンジダ症の局所リスクになります。
e.副腎皮質ステロイド薬の長期服用
正しい。
副腎皮質ステロイド薬の長期服用は免疫応答を抑制し、日和見感染である口腔カンジダ症を起こしやすくします。
覚えるポイント
- 抗菌薬長期投与は菌交代、ステロイドは免疫抑制を起こします。
- 劣化・粗造化した義歯床はCandida付着を促します。
- 治療では口腔粘膜だけでなく義歯の清掃・消毒も行います。