119A047第119回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科補綴学

【厚生労働省では採点除外・本アプリで学習用正答を設定】 85 歳の女性。上唇の腫脹を主訴として来院した。3 か月前に自覚したが疼痛が ないためそのままにしていたところ次第に増大しているという。腫脹部は弾性硬で 可動性があるが圧痛はない。上下顎の義歯を使用しているが適合は不良である。初 診時の口腔内写真(別冊No. 11A)、パノラマエックス線画像(別冊No. 11B)、超音 波検査像(別冊No. 11C)及びMRI 脂肪抑制T2 強調像(別冊No. 11D)を別に示す。 考えられるのはどれか。1 つ選べ。

119A047の問題画像
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この問題は公式正答が公表されていないため、採点対象外です。

正答(本アプリの学習用判定)

c

この正答は厚生労働省の公式正答ではありません。

公式の取扱い

厚生労働省は本問を「採点対象から除外する。」とし、理由を「問題としては適切であるが、受験者レベルでは難しすぎるため。」と公表しています。公式正答値表は空欄です。上記の答えは、問題自体は適切とする公式判断と標準的知見を基に、本アプリが学習用に設定したものです。

解説

3か月かけて無痛性に増大し、弾性硬で可動性がある上唇粘膜下腫瘤である。実画像では表面平滑で境界の追える隆起、顎骨内病変を伴わない充実性低エコー腫瘤、脂肪抑制T2強調像の類円形高信号病変を認める。小唾液腺の多形腺腫は、無痛性、緩徐増大、硬めで可動性のある境界明瞭な腫瘤として上唇にも発生するため、最も整合する。

画像の確認

実画像Aでは上唇粘膜下に表面平滑で境界の比較的明瞭な隆起があり、Bでは対応する顎骨内病変は目立たない。Cは内部エコーを伴う境界明瞭な充実性腫瘤、Dは脂肪抑制T2強調像で上唇内に限局する類円形高信号病変として描出している。無痛性・緩徐増大・弾性硬・可動性という本文所見と合わせると、上唇小唾液腺の多形腺腫を示すcが学習用正答として最も整合する。

選択肢の確認

a.脂肪腫は一般に軟らかく、脂肪抑制MRIでは信号が抑制される。本例の充実性高信号腫瘤とは合いにくい。

b.静脈奇形では青紫色、圧縮性、血管腔や血流所見が手掛かりになる。本例は弾性硬・可動性で明瞭な血管性所見がない。

c.多形腺腫は上唇小唾液腺にも生じ、無痛性で緩徐に増大する硬めの可動性腫瘤となる。本例に最も合う。

d.粘液囊胞は下唇に多く、軟らかい・波動性の囊胞性病変が典型である。

e.鼻歯槽囊胞は鼻翼基部・鼻唇溝付近に生じる囊胞性腫脹で、可動性の充実性上唇腫瘤とは合いにくい。

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