118C035第118回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科補綴学

55 歳の男性。インプラント治療後のメインテナンスを希望して来院した。プラー クの染め出しを行った後の口腔内写真(別冊No. 7A)と、日常的な清掃を行っても らった後の口腔内写真(別冊No. 7B)を別に示す。 清掃指導で使用を推奨するのはどれか。2 つ選べ。

118C035の問題画像
2つ選択
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正解: c・d

正答

c、d

この問題のポイント

インプラント周囲は補綴装置の形態が複雑で、通常の歯ブラシだけでは届きにくい部位があります。部位に応じた補助清掃用具を選びます。

解説

歯間ブラシはインプラント間やポンティック下、上部構造周囲の広い隙間の清掃に有効です。タフトブラシは小さな毛束を狙った部位へ当てられ、インプラント頸部、最後方部、上部構造の凹面などに適します。

インプラント周囲粘膜を傷付けないよう、適切なサイズと柔らかさを選び、過大な側方圧を避けます。金属ワイヤーが露出した歯間ブラシでは上部構造を傷付けない配慮も必要です。

メインテナンスのポイント
プラークだけでなく、プロービング時出血、排膿、ポケット深さ、エックス線的骨変化、咬合も確認します。

画像の確認

実画像Aでは染め出されたプラークがインプラント上部構造の歯頸部と隣接面に帯状に残り、Bでも日常清掃後の狭い歯間部・辺縁部に残存がみられる。通常の歯ブラシだけでは届きにくい位置であるため、歯間ブラシとタフトブラシを勧めるc、dが画像に即している。

選択肢の確認

a.歯磨剤
誤り。歯磨剤は補助的に用いますが、写真で残った局所プラークへ毛先を届ける清掃用具としては歯間ブラシやタフトブラシが優先されます。研磨性にも配慮します。

b.洗口剤
誤り。洗口剤は化学的プラークコントロールの補助ですが、付着したバイオフィルムを機械的に除去する代わりにはなりません。

c.歯間ブラシ
正しい。歯間ブラシはインプラント間や上部構造下の隙間へ挿入し、プラークを機械的に除去できます。

d.タフトブラシ
正しい。タフトブラシはインプラント頸部や上部構造周囲の局所的な凹凸へ毛先を当てやすい用具です。

e.毛の硬い歯ブラシ
誤り。毛の硬い歯ブラシはインプラント周囲粘膜を損傷し、磨耗や退縮を招く可能性があるため推奨しません。

覚えるポイント

  • インプラント周囲には歯間ブラシとタフトブラシが有効です。
  • 洗口剤だけでは付着バイオフィルムを除去できません。
  • 強い力や硬い毛による粘膜損傷を避けます。

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