117C078第117回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科補綴学

クラウン製作に用いる2 種類のスキャナーの写真と、各スキャナーで得られた画 像(別冊No. 33A、B)を別に示す。 A と比較したB の特徴はどれか。3 つ選べ。

117C078の問題画像
3つ選択
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正解: a・b・d

正答

a、b、d

この問題のポイント

口腔内スキャナーは従来印象をデジタル化し、嘔吐反射、技工工程、印象材の変形を減らせます。

解説

Bは口腔内を直接光学スキャンする装置です。印象材とトレーを口腔内へ長時間保持しないため、異常絞扼反射を生じにくくなります。データを直接CADへ送れるため、石膏模型作製など一部の技工工程を省略できます。

物理的印象体を消毒・輸送しないため、消毒や保管による寸法変化は生じません。一方、歯肉縁下は光が届きにくく、出血・唾液の影響を受けます。全顎スキャンでは画像のつなぎ合わせ誤差が累積しやすい点に注意します。

画像の確認

実画像では、Aは模型を装置内に置く卓上型スキャナー、Bは口腔内へ挿入するハンドピース型スキャナーで、Bから直接デジタル歯列像が得られている。印象材を用いないBは嘔吐反射と消毒変形を避け、技工作業を短縮できるため、正答a・b・dを支える。

選択肢の確認

a.異常絞扼反射を生じにくい。
正しい。
大型トレーと印象材を使用しないため、異常絞扼反射を生じにくくなります。

b.技工操作過程を短縮できる。
正しい。
デジタルデータを直接CAD/CAM工程へ利用でき、模型作製などの技工操作を短縮できます。

c.歯肉縁下の印象採得に適している。
誤り。
歯肉縁下は光学的に読み取りにくく、排除・止血・乾燥が不十分だと精度が低下します。

d.消毒による印象の変形が生じない。
正しい。
物理的な印象体がないため、消毒液による印象材の膨潤・収縮は生じません。

e.全顎にわたる補綴処置に適している。
誤り。
全顎など長い範囲ではスティッチング誤差が累積し、短い範囲より精度管理が難しくなります。

覚えるポイント

  • 口腔内スキャナーは印象材と石膏模型を省略できる。
  • 歯肉縁下、出血、唾液は光学印象の弱点。
  • スキャン範囲が長いほど累積誤差に注意する。

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