117B045|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科補綴学
口腔内スキャナーによる光学印象採得で省略できるのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: d
正答
d
この問題のポイント
口腔内スキャナーでは、印象材を口腔内から撤去する必要がないため、模型・印象材のアンダーカット対策を簡略化できます。
解説
従来の印象では、深いアンダーカットに印象材が入り込むと撤去時に変形・破損するため、ワックスなどでブロックアウトすることがあります。光学印象は表面を非接触で読み取り、デジタルデータとして処理するため、この目的のブロックアウトを省略できます。
一方、感染管理、支台歯の乾燥と防湿、対合歯列のスキャン、咬合採得は必要です。唾液や出血は光学読み取りを妨げます。
臨床でのイメージ
「印象材を引き抜く工程がない」ことが、ブロックアウトを省略できる理由です。
選択肢の確認
a.感染管理
誤り。
スキャナーヘッドや周辺器具への唾液・血液汚染があるため、感染管理は必要です。
b.咬合採得
誤り。
上下顎の位置関係をデジタル上で再現するため、咬合採得に相当するバイトスキャンが必要です。
c.支台歯の乾燥
誤り。
唾液は光学読み取りを妨げるため、支台歯の乾燥と防湿が重要です。
d.ブロックアウト
正しい。
印象材を撤去する必要がなく、アンダーカットによる印象変形を避けるためのブロックアウトを省略できます。
e.対合歯の印象採得
誤り。
補綴装置の咬合面形態を設計するため、対合歯列の光学印象採得が必要です。
覚えるポイント
- 光学印象では印象材撤去時の変形がない。
- ブロックアウトを省略できる。
- 乾燥、防湿、対合歯スキャン、バイトスキャンは必要である。