117B044|第117回 歯科医師国家試験 過去問
【厚生労働省では採点除外・本アプリで学習用正答を設定】 AuCu 規則格子生成によって時効硬化を起こすのはどれか。2 つ選べ。
解答・解説を見る
この問題は公式正答が公表されていないため、採点対象外です。
正答(本アプリの学習用判定)
a、b
この正答は厚生労働省の公式正答ではありません。
公式の取扱い
厚生労働省は本問を「採点対象から除外する。」とし、理由を「問題として適切であるが、受験者レベルでは難しすぎるため。」と公表しています。公式正答値表は空欄です。上記の答えは、問題自体は適切とする公式判断と標準的知見を基に、本アプリが学習用に設定したものです。
この問題のポイント
金‐銅系合金では、熱処理によってAuとCuが規則配列したAuCu規則相を形成し、格子ひずみや微細組織変化によって硬さが増します。本アプリの学習用判定はa、bです。
解説
白金加金と14K金合金はいずれも、組成と熱処理条件によってAuCu系規則相を生成し、時効硬化します。白金加金についてはAuCu I規則相の形成、14K金合金については準安定AuCu I'および平衡AuCu I規則相などと時効硬化の関係が報告されています。
時効硬化の機構は合金系ごとに異なります。金銀パラジウム合金も熱処理で硬化しますが、その代表的な機構をAuCu規則格子だけで説明するのは適切ではありません。
選択肢の確認
a.白金加金
学習用正答です。Au-Cuを含む白金加金では、AuCu I規則相の析出・生成が時効硬化に関与します。
b.14K金合金
学習用正答です。銅を含む14K金合金では、AuCu系規則相の生成が時効硬化機構になります。
c.タイプ2金合金
学習用判定では誤りです。タイプ2は比較的軟らかい中等度強度の金合金で、AuCu規則格子による熱処理硬化を代表的特徴とするタイプ3・4とは区別します。
d.陶材焼付用金合金
学習用判定では誤りです。陶材焼付用合金は高融点、耐熱性、陶材との熱膨張適合や酸化膜形成が重視され、AuCu規則格子生成を本問の代表的時効硬化機構として選びません。
e.金銀パラジウム合金
学習用判定では誤りです。この合金にも熱処理硬化はありますが、Pd-Cu系の規則化や相分離などが重要で、AuCu規則格子生成を問う本問の組合せには含めません。
覚えるポイント
- AuCu規則格子による時効硬化は白金加金と14K金合金で押さえます。
- 金合金の硬化は銅含有量、規則化、析出および熱処理条件に左右されます。
- 金銀パラジウム合金の時効硬化機構とは分けて整理します。