115B086|第115回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科補綴学
流し込みレジンによる義歯製作で正しいのはどれか。 1つ選べ。
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正解: c
正答
c
この問題のポイント
流し込みレジンは、流動性を得るために加熱重合型レジンより液成分を多くします。そのため、粉液比は加熱重合型より小さいのが特徴です。
解説
流し込みレジンは、低粘度の状態で義歯床の鋳型へ流し込んで重合する義歯床用レジンです。通常の加熱重合型レジンのように餅状期のレジンを加圧填入するのではなく、流動性を利用して細部へ行き渡らせます。
粉液比は「粉末量 / 液量」で考えます。流し込みレジンでは液量が相対的に多いため、粉液比は加熱重合型より小さくなります。
鋳型には流し込み法に適した材料・システムを用い、指定された温度・圧力条件で重合します。製品ごとの操作条件を守ることが重要です。
ひっかけポイント
粉液比が小さいとは、粉が多いという意味ではありません。分母である液量が相対的に多く、流動性が高い状態です。
選択肢の確認
a.リン酸塩系埋没材を使用する。
誤り。
リン酸塩系埋没材は主に高融点合金の鋳造に用います。流し込みレジン義歯の鋳型材料として用いるものではありません。
b.加圧重合器で70℃に加温する。
誤り。
流し込みレジンの重合条件は材料システムごとに定められますが、加熱重合型レジンと同じように70℃で加温することを一般的特徴とはしません。
c.粉液比は加熱重合型より小さい。
正しい。
流動性を確保するため液量が相対的に多く、粉末量 / 液量で表す粉液比は小さくなります。
d.フラスコへの塡入は餅状期に行う。
誤り。
餅状期に加圧填入するのは加熱重合型レジンの代表的操作です。流し込みレジンは流動性のある状態で鋳型へ注入します。
e.混和にエチルアルコールを使用する。
誤り。
粉末と指定されたモノマー液を規定比で混和します。エチルアルコールを混和液として用いません。
覚えるポイント
- 流し込みレジンは液量が多く、粉液比が小さい材料です。
- 餅状期の加圧填入ではなく、低粘度で鋳型へ流し込みます。
- 重合温度・圧力は製品指定条件に従います。