115B036|第115回 歯科医師国家試験 過去問
下顎第一大臼歯に部分被覆冠を装着することとした。口腔内スキャナーを使用 し、上下顎歯列印象採得後に行った治療過程のコンピュータ画面上の画像 (別冊No. 12 )を別に示す。 この過程で撮影したのはどれか。 1つ選べ。

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正解: b
正答
b
この問題のポイント
上下顎歯列を口腔内スキャンした後は、咬頭嵌合位で上下顎模型を関連づけるため、臼歯部頰側面のバイトスキャンを行います。画面の向きから右側臼歯部頰側面を選びます。
解説
口腔内スキャナーによる補綴治療では、一般に次のデータを取得します。
- 支台歯を含む処置側歯列のスキャン
- 対合歯列のスキャン
- 咬頭嵌合位での頰側面スキャン
頰側面のバイトスキャンは、上下顎を咬頭嵌合位で咬ませた状態で、上下顎歯列の頰側面を同時に撮影します。ソフトウェアは、その頰側面形態を上下顎それぞれの歯列データと照合し、上下顎関係を再構成します。
臼歯部は咬合接触が多く、形態的特徴も得やすいため、咬合関係の位置合わせに適しています。画像では歯列の左右、前後方向、表示されている頰側面の範囲を読み取ります。
画像の確認
実画像では、上下顎臼歯部を咬合させた状態の頰側面データが一画面に重ねて表示され、咬合面単独のスキャンではない。歯列の前後方向と処置側の位置関係から右側臼歯部頰側面のバイトスキャンであり、bが正答となる。
選択肢の確認
a.前歯部唇側面
誤り。
前歯部唇側面でも咬合関係の記録が可能な場合はありますが、提示された画面で撮影している部位ではありません。画像の左右・後方位置を確認します。
b.右側臼歯部頰側面
正しい。
上下顎歯列を咬頭嵌合位で関連づけるために、右側臼歯部の頰側面を撮影した画面です。
c.左側臼歯部頰側面
誤り。
頰側バイトスキャンという点は近いものの、提示された画面の左右が一致しません。処置歯と歯列弓の向きから右側と判断します。
d.右側臼歯部咬合面
誤り。
咬合面は上下顎歯列の個別スキャンで取得します。上下顎関係を登録する工程では、咬合状態の頰側面を撮影します。
e.左側臼歯部咬合面
誤り。
咬合面の追加撮影ではなく、上下顎を関連づける頰側バイトスキャンの工程です。また、提示画面の側も左側ではありません。
覚えるポイント
- デジタル印象では、上下顎歯列に加えて頰側バイトスキャンが必要です。
- 頰側バイトスキャンは、咬頭嵌合位で上下顎関係を登録します。
- 画像問題では、歯列弓の向きと処置歯から左右を判断します。