40PM116|第40回 管理栄養士国家試験 過去問
臨床栄養学第40回午後・問111〜136
静脈栄養法に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
静脈栄養法(末梢静脈栄養・中心静脈栄養)と輸液製剤の基本を問う問題です。
解説
静脈栄養には、末梢静脈栄養(PPN)と中心静脈栄養(TPN)があります。
・末梢静脈栄養:浸透圧の制約から高濃度の輸液が使えず、投与エネルギーはおおむね1,000〜1,300 kcal/日が上限。2週間以内の短期に用いる
・中心静脈栄養:高カロリー輸液が可能だが、カテーテル関連血流感染などの感染リスクがある
・開始液(1号液):カリウムを含まない(腎機能が不明な開始時でも安全に使える)
・維持液(3号液):開始液よりナトリウム濃度は低く、カリウムを含む
・脂肪乳剤:浸透圧が血漿とほぼ等張のため、末梢静脈から投与できる
選択肢の確認
1.末梢静脈栄養では、2,000 kcal/日投与できる。
誤り。末梢静脈は高浸透圧の輸液に耐えられないため、投与エネルギーは1,000〜1,300 kcal/日程度が限界です。2,000 kcal/日の投与には中心静脈栄養が必要です。
2.中心静脈栄養では、感染リスクがない。
誤り。中心静脈カテーテルはカテーテル関連血流感染のリスクがあり、無菌的な管理が必要です。
3.開始液には、カリウムが含まれる。
誤り。開始液(1号液)はカリウムを含まないことが特徴です。腎機能や病態が不明な投与開始時に、高カリウム血症を避けるためです。
4.維持液には、開始液よりもナトリウムが多く含まれる。
誤り。ナトリウム濃度は開始液の方が高く、維持液は低めです。維持液はカリウムを含む点も開始液と異なります。
5.脂肪乳剤は、末梢静脈から投与できる。
正しい。脂肪乳剤は血漿とほぼ等張であり、静脈炎を起こしにくいため末梢静脈から投与できます。
覚えるポイント
- 末梢静脈栄養は約1,000〜1,300 kcal/日まで・短期間用。高カロリーは中心静脈栄養
- 開始液(1号液)はカリウムを含まない。維持液(3号液)はカリウムを含みナトリウムは少ない
- 脂肪乳剤はほぼ等張なので末梢静脈から投与可能。ゆっくり投与が原則