40PM121第40回 管理栄養士国家試験 過去問

臨床栄養学第40回午後・問111〜136

47 歳、男性。銀行員。職場の健康診断の結果により、外来を受診した。身長175cm、体重85 kg、BMI 27.8 kg/m²。腹囲95cm。血圧128/80 mmHg。空腹時の血液検査値は、血糖95 mg/dL、LDL コレステロール120 mg/dL、HDL コレステロール60 mg/dL、トリグリセリド160 mg/dL。喫煙習慣はない。この男性の栄養管理に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

BMI 27.8 kg/m²の肥満(腹囲95 cm、トリグリセリド160 mg/dL)の男性に対する減量のための栄養管理の基準を問う問題です。

解説

この男性はBMI 25以上の肥満で、腹囲95 cm、トリグリセリド160 mg/dLと内臓脂肪蓄積・脂質異常を伴っており、肥満症として減量が必要です。

肥満症の食事療法のポイントは次のとおりです。

・減量目標:3〜6か月で現体重の3%以上の減少(急激な減量は目指さない)
・エネルギー:25 kcal/kg標準体重/日以下を目安とする
・減らすのは体脂肪であり、除脂肪体重(筋肉など)はできるだけ維持する
・たんぱく質:15〜20%E程度を確保(減量中の筋肉量維持のため)
・脂質:20〜25%E程度(極端な制限はしない)

たんぱく質18%Eはこの範囲内であり、適切な設定です。

選択肢の確認

1.除脂肪体重を減らす。
誤り。減量で減らすべきは体脂肪です。除脂肪体重(筋肉など)の減少は基礎代謝の低下やリバウンドにつながるため、維持を目指します。

2.3か月で10%の減量を目標とする。
誤り。肥満症では、まず3〜6か月で現体重の3%以上の減量を基本目標とします。3か月で10%を一律に設定するのは、この患者の初期目標として大きすぎます。より大きな減量が必要な場合も、合併症、治療法、筋量などを評価して段階的に設定します。

3.エネルギー摂取量は、30 kcal/kg 標準体重/日とする。
誤り。肥満症の減量では25 kcal/kg標準体重/日以下が目安です。30 kcal/kg標準体重/日では減量に必要なエネルギー制限になりません。

4.たんぱく質の摂取エネルギー比率は、18%Eとする。
正しい。減量中は筋肉量(除脂肪体重)を維持するため、たんぱく質は15〜20%E程度を確保します。18%Eは適切な設定です。

5.脂肪の摂取エネルギー比率は、15%Eとする。
誤り。脂質エネルギー比率は20〜25%E程度が目安です。15%Eは制限が強すぎ、必須脂肪酸や脂溶性ビタミンの不足を招くおそれがあります。

覚えるポイント

  • 肥満症の減量目標は3〜6か月で現体重の3%以上(高度肥満症は5〜10%)
  • エネルギーは25 kcal/kg標準体重/日以下、たんぱく質は15〜20%Eを確保
  • 減らすのは体脂肪。除脂肪体重(筋肉)は維持する

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