40PM115|第40回 管理栄養士国家試験 過去問
臨床栄養学第40回午後・問111〜136
経腸栄養法の適応となる疾患および病態として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
経腸栄養法の適応(使ってよい病態)と禁忌(使ってはいけない病態)の区別を問う問題です。
解説
経腸栄養法は「腸が使えるなら腸を使う」が大原則で、消化管の機能が保たれていれば第一選択となります。
適応の代表例は、嚥下障害、意識障害、口腔・食道の通過障害など、「口から食べられないが腸は働いている」状態です。
一方、禁忌となるのは腸そのものが使えない、または全身状態が不安定な場合で、腸閉塞(イレウス)、消化管穿孔、汎発性腹膜炎、活動性の消化管出血、ショックなどの循環動態が不安定な状態が挙げられます。これらでは静脈栄養を選択します。
選択肢の確認
1.ショック
誤り。循環動態が不安定な状態では消化管への血流も保てず、経腸栄養は禁忌です。まず全身状態の安定化を優先します。
2.嚥下障害
正しい。飲み込みが障害されていても消化管の機能は保たれているため、経管による経腸栄養法の代表的な適応です。
3.消化管穿孔
誤り。消化管に穴が開いた状態で栄養剤を投与すると、内容物が腹腔内に漏れて腹膜炎を悪化させるため禁忌です。
4.腸閉塞
誤り。腸の通過が障害されているため、栄養剤を投与すると腸管内圧が上昇し病態を悪化させます。禁忌です。
5.汎発性腹膜炎
誤り。腹腔内に炎症が広がった重篤な状態であり、消化管の使用はできません。禁忌です。
覚えるポイント
- 原則:腸が使えるなら経腸栄養(If the gut works, use it)
- 適応の代表:嚥下障害・意識障害など「食べられないが腸は動く」状態
- 禁忌:腸閉塞・消化管穿孔・汎発性腹膜炎・活動性消化管出血・ショック