77AM3|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
超音波検査用造影剤(ペルフルブタン)で正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、超音波検査用造影剤である ペルフルブタン の性質が問われています。
ペルフルブタンは、マイクロバブル製剤です。
主成分のガスは血中を循環した後、主に肺から呼気中へ排泄されます。
解説
ペルフルブタンは、肝腫瘤の超音波造影検査などで用いられる造影剤です。
超音波造影剤は、X 線 CT や MRI の造影剤とは働き方が異なります。
- X 線 CT 造影剤:X 線吸収差を利用する
- MRI 造影剤:T1 短縮効果などを利用する
- 超音波造影剤:微小気泡による超音波の散乱・反射を利用する
ペルフルブタンの気泡は血管内を循環し、造影効果を示します。
ガス成分は主に肺から排泄されるため、呼気中に排泄されるという点が重要です。
また、肝臓では Kupffer〈クッパー〉細胞に取り込まれる性質があります。
このため、血管相だけでなく、Kupffer 相の評価にも利用されます。
ひっかけポイント
「造影剤」と聞くと腎排泄を連想しやすいですが、ペルフルブタンのガス成分は主に肺から呼気中へ排泄されます。
ヨード造影剤や一部の MRI 造影剤とは排泄経路が異なります。
国家試験ではここを押さえる
- ペルフルブタン = 超音波造影剤
- マイクロバブル製剤
- 主に呼気中へ排泄
- Kupffer 細胞に取り込まれる
- 投与量は少量であり、100 mL 程度ではない
選択肢の確認
1.正しい。
ペルフルブタンのガス成分は、主に肺を介して呼気中に排泄されます。
したがって、この記述は正しいです。
2.誤り。
ペルフルブタンはマイクロバブル製剤です。
気泡径は nm オーダーではありません。
10 nm 程度では小さすぎます。
3.誤り。
ペルフルブタンは肝臓の Kupffer〈クッパー〉細胞に取り込まれます。
この性質により、肝腫瘤の Kupffer 相評価に利用できます。
4.誤り。
ペルフルブタンは主に呼気中に排泄されます。
そのため、腎機能障害があることだけで禁忌とはいえません。
腎排泄性造影剤と区別して考える必要があります。
5.誤り。
ペルフルブタンは少量を静注して使用する造影剤です。
体重 50 kg の患者に 100 mL 程度を静注するという量は過大です。
覚えるポイント
- 超音波造影剤はマイクロバブルで超音波信号を増強する。
- ペルフルブタンは主に呼気中へ排泄される。
- 肝臓では Kupffer 細胞に取り込まれる。
- 腎排泄性造影剤と混同しない。
- 投与量は少量であり、100 mL 程度ではない。