78PM4|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
超音波画像診断装置のプローブからの音場の模式図を図に示す。 図中の番号の説明で正しいのはどれか。

解答・解説を見る
正解: 1
正答
1.①は平面波として進む音場領域である。
この問題のポイント
図は、左側の超音波プローブから右方向へ超音波ビームが出ている様子を示しています。
この問題では、図中の番号が何を表しているかを読み取ります。
大きく分けると、次の2つを確認します。
- ①・②:プローブから出た音場の領域
- ③・④・⑤:超音波画像における分解能の方向
図の見方
①は、プローブに近い側の音場領域です。
この領域では、超音波ビームの広がりが比較的小さく、平面波のように進みます。
近距離音場、またはフレネルゾーンに相当する領域です。
②は、①よりも遠い側の音場領域です。
プローブから離れるにつれて音束が広がっていく領域で、遠距離音場、またはフラウンホーファーゾーンに相当します。
そのため、②をフレネルゾーンとする説明は誤りです。
③は、図では斜め方向に示されています。
これは走査面に垂直な厚み方向、つまりスライス方向を表します。
スライス方向分解能に関係する方向です。
④は、プローブから右へ向かう方向です。
これは超音波ビームが進む方向であり、深さ方向、つまり距離方向です。
距離分解能に関係します。
⑤は、図では上下方向に示されています。
これは走査面内でビームの進行方向に直交する方向であり、方位方向です。
方位分解能に関係します。
選択肢の確認
1.①は平面波として進む音場領域である。
正しいです。
①はプローブに近い近距離音場を示しています。この領域では音束が大きく広がらず、平面波のように進む音場領域と考えます。
したがって、これが正答です。
2.②はフレネルゾーンと呼ばれる音場領域である。
誤りです。
フレネルゾーンはプローブに近い近距離音場であり、図では①に相当します。
②は音束が広がっていく遠距離音場です。
3.③の音場方向は方位分解能を評価できる。
誤りです。
③は斜め方向で示されたスライス方向です。
方位分解能ではなく、スライス方向分解能に関係します。
4.④の音場方向はスライス方向分解能を評価できる。
誤りです。
④は超音波ビームの進行方向、つまり距離方向です。
スライス方向分解能ではなく、距離分解能に関係します。
5.⑤の音場方向は距離分解能を評価できる。
誤りです。
⑤はビームの進行方向ではなく、走査面内でビームに直交する方位方向です。
距離分解能ではなく、方位分解能に関係します。
番号の対応
この図では、番号を次のように整理できます。
- ①:近距離音場、平面波として進む領域
- ②:遠距離音場、音束が広がる領域
- ③:スライス方向
- ④:距離方向
- ⑤:方位方向
覚えるポイント
超音波画像の分解能は、方向で整理するとわかりやすくなります。
- 距離分解能:ビームの進行方向、図では④
- 方位分解能:走査面内でビームに直交する方向、図では⑤
- スライス方向分解能:走査面に垂直な厚み方向、図では③
また、音場領域は次のように覚えます。
- プローブに近い領域:近距離音場、フレネルゾーン
- プローブから遠い領域:遠距離音場、フラウンホーファーゾーン
この問題では、①がプローブ近くの平面波として進む音場領域を示しているため、答えは
「1.①は平面波として進む音場領域である。」です。
