76AM13|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
診療画像検査学診療画像機器超音波画像診断装置
超音波の性質で正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、超音波の基本性質である 伝播様式、波長、指向性、周波数と減衰の関係が問われています。
超音波検査で特に重要なのは、次の関係です。
- 周波数が高いほど分解能はよくなる
- 周波数が高いほど減衰が大きい
- 減衰が大きいほど深部に届きにくい
解説
医用超音波は、生体内を主に 縦波として伝播します。
縦波とは、媒質の粒子の振動方向と波の進行方向が同じ波です。生体軟部組織のような液体に近い組織では、横波はほとんど伝わりません。
超音波の伝播速度は媒質によって異なります。生体軟部組織では、おおよそ 1540 m/s として扱われます。伝播速度は媒質の弾性や密度に関係します。
また、周波数が高いほど波長は短くなり、空間分解能は向上します。しかし、周波数が高いほど生体内での減衰が大きくなるため、深部には届きにくくなります。
そのため、浅部臓器や表在組織では高周波プローブ、腹部深部では比較的低周波のプローブを使います。
国家試験ではここを押さえる
高周波 = 高分解能・浅部向き
低周波 = 低分解能・深部まで届きやすい
選択肢の確認
1.誤り。
生体内の超音波は主に縦波として伝播します。横波は軟部組織内ではほとんど伝播しません。
2.誤り。
波長が短いほどビームは細くなりやすく、指向性は向上します。波長が長いほど指向性が向上するわけではありません。
3.誤り。
超音波の伝播速度は媒質の性質に依存します。密度や弾性などが関係するため、密度に関係しないという記述は誤りです。
4.正しい。
周波数が高いほど生体内での減衰が大きくなります。そのため、深部に到達しにくくなります。
5.誤り。
医用超音波検査で用いる周波数は、一般に MHz 帯です。100 kHz 程度ではなく、腹部では数 MHz、表在臓器ではさらに高い周波数が用いられます。
覚えるポイント
- 生体内の超音波は主に 縦波です。
- 生体軟部組織の音速は約 1540 m/s として扱います。
- 高周波は分解能が高い一方、減衰が大きく深部に届きにくいです。
- 低周波は分解能は下がりますが、深部観察に向きます。
- 医用超音波検査の周波数は基本的に MHz 帯です。