78PM6|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
超音波検査の対象臓器と前処置の組合せで適切なのはどれか。
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正解: 2
正答
2.胆 囊ーーーー絶 食
この問題のポイント
超音波検査では、検査する臓器によって必要な前処置が異なります。
この問題では、各臓器に対して「その前処置が本当に必要か」を判断します。
特に重要なのは、次の2つです。
- 胆囊を観察するときは、胆囊を収縮させないために絶食する
- 膀胱を観察するときは、排尿せずに尿をためておく
したがって、正しい組合せは
胆 囊ーーーー絶 食 です。
解説
胆囊は、食事をすると胆汁を排出するために収縮します。
胆囊が収縮してしまうと、
- 胆囊の内腔が狭くなる
- 胆囊壁が観察しにくくなる
- 胆石や胆泥が見つけにくくなる
という問題が起こります。
そのため、胆囊の超音波検査では、胆囊を十分にふくらませた状態で観察するために、検査前の絶食が必要です。
また、食事をすると消化管ガスも増えやすく、腹部超音波検査の観察を妨げることがあります。
この点からも、胆囊を含む上腹部超音波検査では絶食が基本になります。
選択肢の確認
1.腎臓ーーーー飲水
誤りです。
腎臓そのものの観察では、飲水が必須の前処置とはいえません。
飲水して尿をためる前処置が重要なのは、主に膀胱、前立腺、骨盤内臓器などを観察する場合です。
腎臓と飲水の組合せは、本問の標準的な組合せとしては不適切です。
2.胆囊ーーーー絶食
正しいです。
胆囊は食事によって収縮します。
収縮すると胆囊内腔が狭くなり、胆石や胆泥、胆囊壁の評価がしにくくなります。
そのため、胆囊の超音波検査では絶食が適切です。
3.乳腺ーーーー安静
誤りです。
乳腺超音波検査では、特別な安静は通常必要ありません。
乳房内の腫瘤や乳腺組織を観察する検査であり、胆囊検査の絶食や膀胱検査の尿貯留のような代表的な前処置はありません。
4.膀胱ーーーー排尿
誤りです。
膀胱の超音波検査では、膀胱内に尿がたまっている方が観察しやすくなります。
排尿して膀胱がしぼむと、膀胱壁や内腔の評価が難しくなります。
したがって、膀胱検査では「排尿」ではなく、むしろ「尿をためる」「検査前に排尿しない」ことが重要です。
5.甲状腺ーーーーヨウ素制限
誤りです。
甲状腺超音波検査では、通常、ヨウ素制限は必要ありません。
ヨウ素制限が関係するのは、甲状腺の放射性ヨウ素検査や治療などです。
超音波検査は形態を画像で観察する検査なので、ヨウ素摂取の制限は基本的に不要です。
前処置の整理
代表的な組合せは次のように覚えます。
- 胆囊:絶食
- 上腹部:絶食することが多い
- 膀胱:尿をためる
- 前立腺、骨盤内臓器:尿をためることがある
- 乳腺:特別な前処置は通常不要
- 甲状腺:ヨウ素制限は通常不要
覚えるポイント
胆囊は食事で収縮します。
そのため、胆囊をしっかり観察するには、検査前に食事を避けて胆囊をふくらませておく必要があります。
一方、膀胱は尿がたまっている状態で観察しやすくなります。
したがって、膀胱検査で排尿してしまうのは不適切です。
この問題では、対象臓器と前処置の組合せとして適切なのは
「2.胆囊ーーーー絶食」 です。