78PM7|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
乳房MR ダイナミック撮影時の時間信号曲線を図に示す。 悪性腫瘍に特徴的な曲線はどれか。

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正解: 3
正答
3.C
この問題のポイント
乳房MRIのダイナミック造影では、造影剤投与後に病変の信号強度が時間とともにどう変化するかを見ます。
図の縦軸は信号強度、横軸は時間です。
悪性腫瘍に特徴的なのは、
- 造影早期に急に信号が上がる
- その後、信号が低下する
というパターンです。
このような曲線を washout型 といい、乳房悪性腫瘍で疑いやすい所見です。
図では、早期に急上昇したあと、時間とともに低下している C が該当します。
図の見方
乳房MRダイナミック撮影では、造影剤を投与したあとに信号強度の変化を連続して観察します。
図では、各曲線が次のような変化を示しています。
- A:早期に急上昇し、その後も上昇し続ける
- B:中等度に上昇し、その後もゆっくり上昇する
- C:早期に急上昇し、その後に低下する
- D:ゆっくり上昇し続ける
- E:軽度に上昇したあと、ほぼ横ばいになる
悪性腫瘍では、血管新生により造影剤が病変内へ早く流入しやすくなります。
そのため、造影早期に信号が急に上がります。
さらに、悪性腫瘍では造影剤が病変内から比較的早く抜けることがあり、後期相で信号が低下します。
この「急に上がって、その後下がる」パターンが、悪性腫瘍に特徴的な washout型 です。
図では C がこのパターンです。
選択肢の確認
1.A
誤りです。
Aは早期に急上昇していますが、その後も信号強度が上昇し続けています。
これは持続上昇型に近い曲線であり、悪性腫瘍に特徴的なwashout型ではありません。
2.B
誤りです。
Bは時間とともにゆっくり上昇しています。
後期相で信号低下を示していないため、悪性腫瘍に特徴的な曲線ではありません。
3.C
正しいです。
Cは造影早期に急激に信号強度が上昇し、その後に低下しています。
これは rapid enhancement and washout、つまり早期濃染・washout型の曲線です。
乳房MRIダイナミック撮影では、悪性腫瘍を疑う代表的なパターンです。
4.D
誤りです。
Dは信号強度がゆっくり上昇しています。
早期の急激な濃染も、後期相でのwashoutもみられません。
5.E
誤りです。
Eは上昇後にほぼ横ばいとなる曲線です。
これはプラトー型に近い変化ですが、図中で最も悪性腫瘍に特徴的なのは、早期上昇後に低下するCです。
曲線パターンの整理
乳房MRIの時間信号曲線は、後期相の変化で整理すると覚えやすいです。
- 持続上昇型:時間とともに上がり続ける
- プラトー型:上昇後に横ばいになる
- washout型:上昇後に低下する
このうち、悪性腫瘍で特に疑いやすいのは washout型 です。
覚えるポイント
乳房MRダイナミック撮影では、悪性腫瘍は
早く染まって、早く抜ける
と覚えます。
つまり、
- 早期相:信号強度が急上昇する
- 後期相:信号強度が低下する
- 曲線名:washout型
- 図で該当する曲線:C
したがって、正しい選択肢は
3.C です。
