78PM8|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
めまいを訴える患者の頭部MRIのFLAIR像と拡散強調像を別に示す。 医師に報告すべき病変が存在するのはどれか。

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正解: 3
正答
3.小脳
この問題のポイント
めまいを訴える患者の頭部MRIで、医師に報告すべき病変の部位を判断する問題です。
提示画像では、下段AがFLAIR像、上段Bが拡散強調像です。
特に注目するのは、上段Bの拡散強調像です。
拡散強調像で限局した高信号を示す病変は、急性期脳梗塞を疑う重要な所見です。
この画像では、小脳に高信号域がみられるため、医師に報告すべき病変は 小脳 に存在すると判断します。
画像の見方
下段AのFLAIR像では、眼窩や後頭蓋窩の構造が確認できます。
後頭蓋窩には小脳と脳幹があり、めまいの原因となる病変が隠れやすい部位です。
上段Bの拡散強調像では、後頭蓋窩の小脳領域に明らかな高信号がみられます。
拡散強調像で高信号を示す場合、急性期の虚血性病変、つまり急性期脳梗塞が疑われます。
めまいの患者では、内耳性のめまいだけでなく、小脳梗塞などの中枢性病変を見逃さないことが重要です。
小脳梗塞は、病変が大きくなると脳幹圧迫や水頭症につながることがあるため、速やかに医師へ報告する必要があります。
なぜ小脳病変と判断するのか
小脳は後頭蓋窩にあり、脳幹の後方に位置します。
この画像で高信号がみられる場所は、眼窩や大脳半球ではなく、後頭蓋窩の小脳領域です。
特に上段Bの拡散強調像で、周囲より明るく描出されている部分が小脳に一致します。
したがって、報告すべき病変は小脳にあると判断します。
選択肢の確認
1.延髄
誤りです。
延髄は脳幹の一部で、小脳よりも前方・中央寄りに位置します。
画像で目立つ高信号は延髄ではなく、小脳領域にみられます。
2.眼窩
誤りです。
眼窩は画像の前方にある眼球周囲の領域です。
提示画像で報告すべき高信号病変は眼窩ではありません。
3.小脳
正しいです。
拡散強調像で小脳に高信号域がみられます。
めまいの患者で小脳の拡散強調高信号を認めた場合、急性期小脳梗塞が疑われるため、医師へ報告すべき重要所見です。
4.後頭葉
誤りです。
後頭葉は大脳の後方にある領域です。
本画像で目立つ病変は大脳後頭葉ではなく、後頭蓋窩の小脳にあります。
5.側頭葉
誤りです。
側頭葉は大脳半球の外側下方に位置します。
提示画像の高信号病変の部位とは一致しません。
覚えるポイント
めまいのMRIでは、次の所見を見逃さないことが重要です。
- 拡散強調像の高信号:急性期脳梗塞を疑う
- めまい+小脳高信号:小脳梗塞を疑う
- 小脳梗塞:脳幹圧迫や水頭症につながることがあり、報告が必要
この問題では、上段Bの拡散強調像で小脳に高信号域がみられます。
したがって、医師に報告すべき病変が存在する部位は
3.小脳 です。
