78PM9第78回 診療放射線技師国家試験 過去問

診療画像検査学診療画像解剖MR画像

頸椎椎間板ヘルニア患者の頸椎MRIのT2強調矢状断像を別に示す。 脊髄の圧迫変形が最も強いレベルはどれか。

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正解: 3

正答

3.C 3/4

この問題のポイント

頸椎椎間板ヘルニアのMRIで、どの椎間レベルで脊髄の圧迫変形が最も強いかを判断する問題です。

提示画像は頸椎MRIのT2強調矢状断像です。
T2強調像では、脳脊髄液が白く高信号に見えるため、脊髄のまわりのくも膜下腔が確認しやすくなります。

この画像では、脊髄の前方から椎間板が突出し、脊髄を後方へ圧排している部位があります。
最も脊髄の変形が強いのは C3/4 です。

画像の見方

画像の左下に「A」、右下に「P」と表示されています。

  • A:前方
  • P:後方

つまり、この画像では左側が前方、右側が後方です。

頸椎の椎間板ヘルニアでは、椎体と椎体の間にある椎間板が後方へ突出し、脊柱管内の脊髄を前方から圧迫します。

T2強調像では、脊髄の周囲にある脳脊髄液が白く見えます。
正常に近い部位では、脊髄の前後に白い脳脊髄液のスペースが見えます。

一方、圧迫が強い部位では、

  • 脊髄前方の白い脳脊髄液スペースが狭くなる
  • 椎間板が後方へ突出している
  • 脊髄の前面がへこんでいる
  • 脊髄が扁平化している

という所見がみられます。

この画像では、C3/4レベルで脊髄前方からの圧迫が最も目立ち、脊髄の変形も最も強くなっています。

なぜC3/4と判断するのか

頸椎では、上から順に椎間レベルを確認します。

  • C2/3
  • C3/4
  • C4/5
  • C5/6

というように、椎体と椎体の間の椎間板レベルを数えます。

提示画像では、上位頸椎の椎間板レベルのうち、C3/4で後方突出が強く、脊髄前面が明らかに圧排されています。
C4/5やC5/6にも椎間板変性や軽度の狭窄はみられますが、脊髄の圧迫変形が最も強いのはC3/4です。

したがって、正答は 3.C3/4 です。

選択肢の確認

1.C1/2
誤りです。
C1/2は環椎と軸椎のレベルで、一般的な椎間板ヘルニアとして評価する椎間板レベルではありません。
この画像で最も強い脊髄圧迫がみられる部位でもありません。

2.C2/3
誤りです。
C2/3にも軽度の変化はありますが、脊髄の明らかな圧迫変形は最も強くありません。
最も強く脊髄がへこんでいるのは、ひとつ下のC3/4レベルです。

3.C3/4
正しいです。
C3/4レベルで椎間板が後方へ突出し、脊髄前面を強く圧排しています。
脊髄前方の脳脊髄液スペースが狭くなり、脊髄の形も変形しているため、このレベルが最も強い圧迫部位と判断できます。

4.C4/5
誤りです。
C4/5にも椎間板変性や軽度の圧排はみられますが、C3/4ほど脊髄の変形は強くありません。
最も強い圧迫変形を示すレベルではありません。

5.C5/6
誤りです。
C5/6にも椎間板の変性所見はありますが、脊髄の前方からの圧迫変形はC3/4より軽度です。
したがって、最も強いレベルとしては不適切です。

覚えるポイント

頸椎MRIで脊髄圧迫を評価するときは、次の順に確認します。

  • まず、矢状断像で椎間板レベルを上から数える
  • 次に、T2強調像で白く見える脳脊髄液スペースを確認する
  • 脊髄前方の白いスペースが消えている部位を探す
  • 脊髄がへこんでいる、または扁平化している部位を確認する

椎間板ヘルニアでは、椎間板が後方へ突出して脊髄を前方から圧迫します。
この画像では、脊髄前面の圧排と変形が最も強いのは C3/4 です。

したがって、正しい選択肢は
3.C 3/4 です。

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