78PM10第78回 診療放射線技師国家試験 過去問

診療画像検査学診療画像解剖超音波画像

心窩部横走査の超音波像を別に示す。 矢印で示すのはどれか。

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正解: 2

正答

2.膵臓

この問題のポイント

心窩部横走査の超音波像で、矢印が示す臓器を判断する問題です。

この画像では、画面上方に腹壁があり、その深部に肝左葉が描出されています。
矢印で囲まれているのは、肝左葉のさらに深部に横長に走る実質臓器です。

心窩部横走査で、肝左葉の背側に横走して見える代表的な臓器は 膵臓 です。

したがって、矢印で示すのは 膵臓 です。

画像の見方

この画像は、心窩部でプローブを横向きに当てた超音波像です。

心窩部横走査では、上腹部の中央を横断するように観察します。
このとき、膵臓は次のように描出されます。

  • 肝左葉の背側にある
  • 横長の帯状・楕円形の実質臓器として見える
  • 周囲よりやや高エコー、または均一な実質エコーとして見える
  • 背側に血管構造がみえることがある

提示画像でも、矢印は肝左葉の深部にある横長の実質構造を示しています。
この位置と形から、膵臓と判断できます。

なぜ膵臓と判断するのか

膵臓は胃の後ろ、肝左葉の背側に位置する後腹膜臓器です。

超音波では、心窩部から観察すると、肝左葉を音響窓として膵臓を描出できます。
特に横走査では、膵臓の体部から頭部にかけて横長に見えます。

この画像では、矢印で示された構造が、

  • 心窩部の中央にある
  • 肝左葉の深部にある
  • 横方向に細長く走っている
  • 実質臓器として描出されている

ため、胃・脾臓・肝左葉・左腎臓ではなく、膵臓と考えます。

選択肢の確認

1.胃
誤りです。
胃は心窩部にありますが、内部に空気や内容物を含むため、超音波ではガスによる高エコーや音響陰影、壁構造として見えることが多いです。
この画像で矢印が示しているのは、胃壁や胃内ガスではなく、横長の実質臓器です。

2.膵臓
正しいです。
膵臓は心窩部横走査で、肝左葉の背側に横長に描出されます。
提示画像の矢印は、まさにこの位置にある帯状の実質構造を示しているため、膵臓です。

3.脾臓
誤りです。
脾臓は左上腹部の外側、左肋間走査などでよく描出される臓器です。
心窩部中央で横長に描出される矢印の構造とは位置が異なります。

4.肝左葉
誤りです。
肝左葉は画像の浅い側、つまり画面上方から中央にかけて広く描出される実質臓器です。
矢印で示されている構造は、その肝左葉のさらに深部にあるため、肝左葉ではありません。

5.左腎臓
誤りです。
左腎臓は左側腹部から背側寄りに描出される臓器です。
腎臓であれば腎洞の高エコーや腎実質の形がみられますが、この画像の矢印部はそのような腎臓の形ではありません。
また、心窩部横走査で中央に横長に見える構造としては膵臓が適切です。

覚えるポイント

心窩部横走査では、膵臓の位置関係を次のように覚えます。

  • 画面浅部:腹壁
  • その深部:肝左葉
  • 肝左葉の背側:膵臓
  • 膵臓のさらに背側:血管、大動脈、下大静脈など

膵臓は、心窩部横走査で 肝左葉の奥に横長に見える臓器 です。

この画像では、矢印が肝左葉の背側にある横走する実質構造を示しているため、正しい選択肢は
2.膵臓 です。

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