76AM63|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
基礎医学大要疾病と障害の基礎内分泌・代謝疾患
両耳側半盲の原因となるのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、両耳側半盲を起こす代表疾患を問われています。
両耳側半盲は、左右の視野の外側、つまり耳側視野が障害される状態です。
原因として典型的なのは、視交叉を圧迫する下垂体腺腫です。
解説
視覚情報は、網膜から視神経、視交叉、視索、外側膝状体、視放線、後頭葉視覚野へ伝わります。
視交叉では、左右の網膜のうち 鼻側網膜からの線維が交叉します。
鼻側網膜は、視野では耳側視野を担当します。
そのため、視交叉の中央部が障害されると、左右の鼻側網膜からの線維が障害され、結果として左右の耳側視野が見えにくくなります。
これが 両耳側半盲です。
下垂体は視交叉のすぐ下にあります。下垂体腺腫が上方へ増大すると視交叉を圧迫し、両耳側半盲を起こします。
ひっかけポイント
両耳側半盲は「両眼の外側視野が欠ける」状態です。
視交叉中央部の障害、特に下垂体腺腫と結びつけて覚えます。
選択肢の確認
1.誤り。
白内障は水晶体の混濁により視力低下や霧視を起こします。視交叉障害による両耳側半盲の原因ではありません。
2.誤り。
緑内障では視神経障害により視野欠損が生じますが、典型的には両耳側半盲ではありません。初期には弓状暗点や鼻側階段などが問題になります。
3.正しい。
下垂体腺腫は視交叉を下方から圧迫し、両耳側半盲を起こす代表疾患です。
4.誤り。
重症筋無力症では眼瞼下垂や複視が起こることがありますが、視交叉障害による両耳側半盲の原因ではありません。
5.誤り。
甲状腺機能亢進症では眼球突出や複視を伴うことがありますが、両耳側半盲の典型原因ではありません。
覚えるポイント
- 両耳側半盲は視交叉中央部の障害で起こります。
- 視交叉では、鼻側網膜の線維が交叉します。
- 鼻側網膜は耳側視野を担当します。
- 下垂体腺腫は視交叉を圧迫し、両耳側半盲を起こします。
- 白内障、緑内障、重症筋無力症とは視野障害の機序が異なります。