77PM3|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
成人の超音波検査で最も高い周波数のプローブを用いるのが適切なのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
超音波検査では、高周波ほど空間分解能が高い一方で、深部への到達性は低くなります。
つまり、高周波プローブは浅い部位の観察に向いています。
解説
超音波の周波数を高くすると、波長が短くなるため細かい構造を描出しやすくなります。これにより、空間分解能が向上します。
一方で、高周波超音波は体内で減衰しやすく、深部まで届きにくくなります。そのため、腹部深部臓器や大血管の観察では、比較的低い周波数のプローブが用いられます。
総頸動脈は頸部の浅い位置にあり、リニア型の高周波プローブで観察するのに適しています。血管壁、内膜中膜複合体、プラーク、狭窄の評価などで高い空間分解能が必要です。
したがって、最も高い周波数のプローブを用いるのが適切なのは 3 の総頸動脈です。
まず見るポイント
浅い部位は高周波、深い部位は低周波です。頸動脈、甲状腺、乳腺、表在血管などは高周波プローブの代表です。
選択肢の確認
1.誤り。
門脈は腹部深部に存在するため、高周波プローブでは十分な到達性が得にくくなります。一般にコンベックス型の低〜中周波プローブを用います。
2.誤り。
脾静脈も腹部深部を走行する血管です。深部観察が必要なため、総頸動脈より高い周波数のプローブを用いる対象ではありません。
3.正しい。
総頸動脈は頸部の浅い位置にあり、リニア型高周波プローブでの観察に適しています。血管壁やプラークなどの細かい構造を評価するため、高い空間分解能が有用です。
4.誤り。
上行大動脈は胸腔内の深部構造であり、肋骨や肺の影響も受けます。成人では高周波プローブよりも、到達性を重視した低めの周波数が必要です。
5.誤り。
腹部大動脈は腹部深部に存在します。体格や腸管ガスの影響も受けるため、総頸動脈のような高周波プローブは通常適しません。
覚えるポイント
- 高周波プローブは分解能が高いが、深部には届きにくいです。
- 低周波プローブは分解能は下がるが、深部まで届きやすいです。
- 頸動脈、甲状腺、乳腺、表在血管は高周波プローブが適します。
- 腹部大血管や深部臓器は低〜中周波プローブを用います。