76AM14第76回 診療放射線技師国家試験 過去問

診療画像検査学診療画像検査超音波検査

超音波検査のアーチファクトと関連事項の組合せで正しいのはどれか。 2 つ選べ。

2つ選択
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正解: 3・4

正答

3、4

この問題のポイント

この問題では、超音波検査でよく出る アーチファクトと、それに関連する代表的な所見の組合せが問われています。

「2 つ選べ。」なので、正しい組合せを 2 つ選びます。

正しい組合せは次の 2 つです。

  • 鏡面効果 横隔膜
  • 多重反射 コメット様エコー

解説

超音波画像では、音波の反射、屈折、減衰、散乱、多重反射などによって、本来の位置や性状とは異なる像が表示されることがあります。これがアーチファクトです。

鏡面効果は、横隔膜のような強い反射面で起こりやすいアーチファクトです。肝臓内の病変や構造が横隔膜を鏡のように反射して、横隔膜の反対側に存在するように見えることがあります。

多重反射は、強い反射体の間で超音波が何度も反射することで生じます。代表的な所見に コメット様エコーがあります。胆囊壁のコレステロール沈着やガス、金属などで見られることがあります。

ひっかけポイント
囊胞では後方エコー増強が典型です。
音響陰影は、結石、石灰化、骨、空気などの強い減衰・反射を起こす構造で見られます。

選択肢の確認

1.誤り。
折り返し〈aliasing〉は、主にパルスドプラ法やカラードプラ法で速度が測定範囲を超えたときに生じます。パワードプラ法は血流信号の強さを表示する方法で、速度や方向の折り返しを主に扱う方法ではありません。

2.誤り。
囊胞では、内部が無エコーで、後方のエコーが強くなる 後方エコー増強が典型です。音響陰影は結石、石灰化、骨、空気などで生じやすい所見です。

3.正しい。
鏡面効果は、横隔膜のような強い反射面で生じやすいアーチファクトです。横隔膜を境に、実際には存在しない位置に像が見えることがあります。

4.正しい。
多重反射は、超音波が反射体の間で繰り返し反射することで生じます。コメット様エコーは多重反射に関連する代表的なアーチファクトです。

5.誤り。
サイドローブは、主ビーム以外の弱い超音波ビームによって生じるアーチファクトです。脂肪肝の代表的所見は肝実質エコー輝度上昇、肝腎コントラスト増強、深部減衰などであり、サイドローブとの組合せは適切ではありません。

覚えるポイント

  • 鏡面効果は横隔膜などの強い反射面で起こりやすいです。
  • 多重反射はコメット様エコーやリバーブレーションと関連します。
  • 囊胞は音響陰影ではなく、後方エコー増強が典型です。
  • 音響陰影は結石、石灰化、骨、空気で見られやすいです。
  • ドプラの折り返しは、主に速度表示を行うパルスドプラやカラードプラで問題になります。

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