77AM2|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
MRI と関連事項の組合せで正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、MRI の撮像法・画像法と関連キーワードの対応が問われています。
正しい組合せは、非造影灌流 MRI と ASL〈arterial spin labeling〉 です。
ASL は造影剤を使わず、血液中の水プロトンを磁気的に標識して、組織血流を評価する MRI 技術です。
解説
ASL〈arterial spin labeling〉 は、流入する動脈血の水プロトンを RF パルスで標識し、その標識血が脳実質などに到達したときの信号差から血流を評価する方法です。
造影剤を投与しないため、非造影灌流 MRI に分類されます。
特に脳血流評価で重要です。
腎機能低下がある患者や、造影剤使用を避けたい症例でも使いやすいことが特徴です。
ひっかけポイント
b 値は拡散強調像、BOLD 効果は functional MRI、TOF 法は MRA と結びつけて覚えます。
この問題では、関連語が入れ替えられています。
代表的な対応
- 拡散強調像:b 値
- MRA:TOF 法
- 非造影灌流 MRI:ASL
- MR hydrography:強い T2 強調像、水成分の描出
- functional MRI:BOLD 効果
- 化学シフト:脂肪と水の共鳴周波数差、脂肪抑制や in-phase / opposed-phase に関連
選択肢の確認
1.誤り。
拡散強調像に関連する代表的な条件は b 値 です。
TOF 法は、主に血流の流入効果を利用する MR angiography〈MRA〉 に関連します。
2.誤り。
脂肪抑制法には、CHESS 法、STIR 法、Dixon 法などがあります。
b 値 は拡散強調像で拡散の強調度を表す指標であり、脂肪抑制法の指標ではありません。
3.正しい。
ASL〈arterial spin labeling〉 は、動脈血中の水プロトンを磁気的に標識し、造影剤を使わずに灌流情報を得る方法です。
したがって、非造影灌流 MRI との組合せは正しいです。
4.誤り。
MR hydrography は、胆管、膵管、尿路、脳脊髄液などの水成分を、強い T2 強調像で高信号に描出する方法です。
BOLD 効果 は、血液酸素化状態の変化を利用する functional MRI に関連します。
5.誤り。
functional MRI で代表的に利用されるのは BOLD 効果 です。
化学シフトは、水と脂肪の共鳴周波数差に基づく現象です。
脂肪抑制、chemical shift artifact、in-phase / opposed-phase 像などに関連します。
覚えるポイント
- 非造影灌流 MRI = ASL。
- 拡散強調像 = b 値。
- functional MRI = BOLD 効果。
- MRA = TOF 法。
- MR hydrography = 強い T2 強調像で水を高信号に描出。
- MRI の組合せ問題では、関連語の入れ替えに注意します。