77AM4|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
無散瞳眼底写真撮影で正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、無散瞳眼底写真撮影の基本原理が問われています。
無散瞳眼底カメラでは、薬剤で散瞳させずに眼底を観察・撮影します。
観察時に可視光を強く当てると縮瞳しやすいため、観察光には赤外線が用いられます。
解説
無散瞳眼底写真撮影は、散瞳薬を使わずに眼底を撮影する方法です。
瞳孔は可視光に反応して縮小します。
そのため、観察やピント合わせに可視光を使うと瞳孔が小さくなり、眼底が見えにくくなります。
そこで無散瞳眼底カメラでは、観察光として赤外線を用います。
赤外線は可視光に比べて縮瞳を起こしにくいため、自然瞳孔のまま眼底を観察しやすくなります。
撮影そのものは、通常、フラッシュ光を用いて短時間で行います。
ひっかけポイント
「無散瞳」は「明るい場所で自由に撮れる」という意味ではありません。
ただし、正しい特徴として最も重要なのは、観察光に赤外線を用いることです。
撮影で意識すること
- 眼底を観察するため、瞳孔を通して網膜を撮影する。
- 可視光では縮瞳しやすい。
- 赤外線観察により、薬剤による散瞳なしで撮影しやすくなる。
- 小瞳孔では画質低下や撮影困難が起こりやすいが、5 mm 以上が絶対条件ではない。
選択肢の確認
1.誤り。
明るい環境では瞳孔が縮小しやすく、撮影しにくくなります。
しかし、「明室では撮影できない」と断定するのは適切ではありません。
無散瞳眼底写真撮影の本質的な特徴は、観察光に赤外線を用いることです。
2.正しい。
無散瞳眼底カメラでは、観察時に縮瞳を起こしにくい赤外線を用います。
これにより、散瞳薬を使わずに眼底を観察しやすくなります。
3.誤り。
黄斑部と視神経乳頭は眼底の重要な観察部位ですが、重ねて撮影するものではありません。
それぞれの位置関係を保ちながら、目的に応じた撮影範囲に含めます。
4.誤り。
画角を大きくすると、一般に撮影できる範囲は広くなります。
「撮影範囲は狭くなる」は逆の説明です。
5.誤り。
瞳孔径が大きいほど撮影しやすくなりますが、5 mm 以上でなければ撮影できないとはいえません。
無散瞳眼底カメラでは、比較的小さい瞳孔でも撮影できるように設計されています。
覚えるポイント
- 無散瞳眼底写真撮影では観察光に赤外線を用いる。
- 赤外線は可視光より縮瞳を起こしにくい。
- 画角が大きいほど撮影範囲は広くなる。
- 黄斑部と視神経乳頭は重ねるのではなく、目的に応じて撮影範囲に入れる。
- 「必ず」「できない」「なければならない」のような断定表現はひっかけになりやすい。