77AM90|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
頸椎の X 線写真を別に示す。 矢印で示すのはどれか。

解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、頸椎の斜位 X 線写真で、矢印が示す骨構造を同定します。
正答は 4.椎弓根 です。
頸椎斜位像では、椎間孔が楕円形の透亮像として描出され、その周囲を構成する骨性部分として椎弓根や椎弓、関節突起などを確認します。
矢印は、椎体の後外側から後方要素へつながる短い骨性構造を示しており、椎弓根に相当します。
解説
提示画像は、頸椎の斜位方向 X 線写真です。
頸椎斜位像では、椎体、椎間腔、椎間孔、椎弓根、椎弓、関節突起などが重なりながら描出されます。
この画像でまず注目するのは、椎体の後方に並ぶ楕円形の透亮像です。
これは主に椎間孔として観察される部分です。
矢印は、その透亮像そのものではなく、椎体と後方要素をつなぐ骨性の部分を指しています。
椎弓根は、椎体から後方へ伸び、椎弓へ続く短い骨性構造です。
椎間孔は、上下の椎弓根や椎間関節、椎間板などによって囲まれる空間です。
そのため、頸椎斜位像では、椎間孔の周囲に見える骨性構造として椎弓根を確認できます。
画像でまず見るポイント
頸椎斜位像では、楕円形に抜けて見える部分が椎間孔です。
その周囲を作る骨性構造のうち、椎体から後方へ向かう短い部分が椎弓根です。
矢印は透亮像そのものではなく、骨性構造を示している点が重要です。
頸椎斜位像で見分ける構造
- 椎間孔:楕円形の透亮像として見える。
- 椎弓根:椎体と後方要素をつなぐ短い骨性部分。
- 椎間腔:上下椎体の間の間隙。
- 棘突起:正中後方へ突出する骨性構造。
- Luschka 関節:頸椎椎体外側上縁と上位椎体外側下縁の間にある鉤状突起周囲の関節。
ひっかけポイント
この画像では、椎間孔が目立つため、選択肢 3 と迷いやすいです。
しかし、矢印の先端は黒く抜けた椎間孔そのものではなく、その周囲の骨性部を示しています。
そのため、正答は 椎間孔ではなく、椎弓根です。
選択肢の確認
1.誤り。
棘突起は、椎骨の正中後方へ突出する骨性構造です。
頸椎側面像や斜位像では後方に重なって見えますが、矢印が示す椎体後外側の短い骨性構造とは位置が異なります。
2.誤り。
椎間腔は、上下の椎体の間にある間隙です。
椎間板が存在する部位であり、X 線写真では椎体間の空隙として確認します。
矢印は椎体間の空隙ではなく、椎体後方から後方要素へつながる骨性構造を示しています。
3.誤り。
椎間孔は、頸椎斜位像で楕円形の透亮像として描出されます。
この画像でも椎間孔は確認できますが、矢印の先端は透亮像そのものではなく、その周囲を構成する骨性部分を指しています。
したがって、椎間孔ではありません。
4.正しい。
椎弓根は、椎体から後方へ伸びて椎弓につながる短い骨性構造です。
矢印は、椎体後外側から後方要素へ連続する骨性構造を示しており、椎弓根に一致します。
したがって、この選択肢が正答です。
5.誤り。
Luschka〈ルシュカ〉関節は、頸椎椎体外側上縁の鉤状突起と上位椎体の外側下縁との間に形成される関節です。
椎体外側部に関連する構造ですが、矢印が示す椎弓根とは位置と形態が異なります。
覚えるポイント
- 頸椎斜位像では、椎間孔が楕円形の透亮像として見える。
- 椎弓根は椎体と後方要素をつなぐ短い骨性構造である。
- 矢印が黒い孔そのものを指すのか、周囲の骨性構造を指すのかを確認する。
- 棘突起は正中後方、椎間腔は上下椎体間、Luschka 関節は椎体外側の関節である。
- この画像では、矢印は 椎弓根を示している。
