76AM19|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
診療画像検査学診療画像検査眼底カメラ検査
無散瞳眼底写真撮影で正しいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、無散瞳眼底写真撮影の基本と、眼底の解剖学的位置関係が問われています。
重要なのは、視神経乳頭と 黄斑部の位置関係です。
視神経乳頭は、黄斑部より 鼻側に位置します。
解説
無散瞳眼底写真撮影は、散瞳薬を使用せずに眼底を撮影する方法です。
暗室で自然に瞳孔が開いた状態を利用し、赤外光などで観察・ピント合わせを行い、撮影時に可視光のフラッシュを用いてカラー眼底写真を得ます。
眼底写真では、次の構造を確認します。
- 視神経乳頭:視神経が眼球から出る部位
- 黄斑部:中心視力に関わる部位
- 網膜血管:動脈・静脈の走行
- 出血、白斑、浮腫、乳頭陥凹などの病変
解剖学的に、黄斑部は視神経乳頭の耳側にあります。逆にいうと、視神経乳頭は黄斑部より鼻側に位置します。
この位置関係は、眼底写真の読影でとても重要です。
ひっかけポイント
無散瞳眼底撮影は「瞳孔を縮めて撮る」という意味ではありません。
散瞳薬を使わず、暗順応で瞳孔が自然に開いた状態を利用して撮影します。
選択肢の確認
1.誤り。
無散瞳眼底写真では、通常、カラー眼底画像が得られます。白黒画像に限定される検査ではありません。
2.誤り。
撮影は縮瞳させた状態ではなく、暗室などで自然散瞳した状態を利用して行います。撮影光の後には縮瞳しやすくなるため、撮影タイミングにも注意します。
3.誤り。
無散瞳眼底写真撮影は、糖尿病網膜症、高血圧性変化、動脈硬化性変化、緑内障性変化などの評価に用いられます。色覚異常の診断を主目的とする検査ではありません。
4.正しい。
視神経乳頭は黄斑部より鼻側に位置します。黄斑部は視神経乳頭の耳側にあります。
5.誤り。
ピント合わせや観察には、被検者がまぶしさを感じにくい赤外光が用いられます。紫外線を使用するわけではありません。
覚えるポイント
- 無散瞳眼底撮影は、散瞳薬を使わずに眼底を撮影します。
- 通常は カラー眼底写真が得られます。
- ピント合わせや観察には 赤外光が用いられます。
- 視神経乳頭は黄斑部より鼻側にあります。
- 黄斑部は視神経乳頭より耳側にあります。