76PM17第76回 診療放射線技師国家試験 過去問

診療画像検査学診療画像検査MRI検査

細胞外液性ガドリニウム造影剤で正しいのはどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

この問題では、MRI で用いられる 細胞外液性ガドリニウム造影剤の基本性質が問われています。

細胞外液性ガドリニウム造影剤は、通常 静脈内投与され、血管内から細胞外液腔へ分布します。

主な作用は T1 緩和時間短縮効果です。

解説

ガドリニウム〈Gd〉は常磁性体で、周囲の水素原子核の緩和を促進します。

臨床で用いられる細胞外液性ガドリニウム造影剤は、主に T1 緩和時間を短縮させます。

T1 緩和時間が短くなると、T1 強調像で信号が高くなります。

そのため、造影後 T1 強調像では、血流の豊富な病変、血液脳関門が破綻した病変、炎症、腫瘍などが高信号に描出されやすくなります。

細胞外液性造影剤は、肝細胞に特異的に取り込まれる造影剤ではありません。肝細胞特異性を持つ造影剤としては、肝胆道系造影剤を別に整理します。

また、高齢であること自体は禁忌ではありません。ただし、腎機能低下がある場合には、投与可否や造影剤の種類、投与量に注意します。

ひっかけポイント
ガドリニウム造影剤は鉄を含む造影剤ではありません。
「Gd 造影剤 = T1 短縮 = T1 強調像で高信号」と覚えます。

選択肢の確認

1.誤り。
細胞外液性ガドリニウム造影剤は通常、静脈内投与されます。経口投与する造影剤ではありません。

2.誤り。
ガドリニウム造影剤は Gd を含む造影剤であり、鉄を含有しているという記述は不適切です。

3.正しい。
細胞外液性ガドリニウム造影剤は T1 緩和時間を短縮します。その結果、造影部位は T1 強調像で高信号になりやすくなります。

4.誤り。
高齢者であること自体は禁忌ではありません。ただし、腎機能低下がある場合には慎重な判断が必要です。

5.誤り。
細胞外液性ガドリニウム造影剤は肝細胞に特異的に取り込まれる造影剤ではありません。血管内から細胞外液腔へ分布し、主に腎から排泄されます。

覚えるポイント

  • 細胞外液性ガドリニウム造影剤は通常 静脈内投与します。
  • 主作用は T1 緩和時間短縮効果です。
  • 造影後 T1 強調像で病変が高信号になりやすくなります。
  • 高齢そのものは禁忌ではありませんが、腎機能には注意します。
  • 肝細胞特異的取り込みは、細胞外液性造影剤の特徴ではありません。

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