76PM16|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
MRI の高速SE 法で数値を大きくすると撮影時間が短縮するのはどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、MRI の **高速 SE 法〈FSE 法 / TSE 法〉**で、撮影時間を短縮する因子が問われています。
高速 SE 法では、1 回の TR 中に複数のエコーを収集し、複数の位相エンコードラインを埋めます。
この 1 回の TR で収集するエコー数を **エコートレイン数〈ETL〉**といいます。
エコートレイン数を大きくすると、1 回の TR で多くのデータを収集できるため、撮影時間は短縮します。
解説
通常の SE 法では、1 回の TR で基本的に 1 本の位相エンコードラインを収集します。
一方、高速 SE 法では、90 度パルスの後に複数の 180 度再収束パルスを用い、複数のスピンエコーを連続して得ます。
これにより、1 回の TR 中に複数の k 空間ラインを収集できます。
撮影時間は、おおまかに次のように考えます。
撮影時間 ∝ TR × 位相エンコード数 × 加算回数 ÷ エコートレイン数
したがって、エコートレイン数を大きくすると、分母が大きくなり、撮影時間は短くなります。
ただし、エコートレイン数を大きくしすぎると、T2 減衰の影響により画像のぼけ、コントラスト変化、ブラーが問題になることがあります。
ひっかけポイント
TR、位相エンコード数、加算回数を大きくすると撮影時間は長くなります。
高速 SE 法で大きくすると撮影時間が短くなる代表は エコートレイン数です。
選択肢の確認
1.誤り。
TE はエコー時間で、画像コントラストに大きく関係します。TE を大きくしても、基本的に撮影時間を短縮する因子ではありません。
2.誤り。
TR は繰り返し時間です。TR を大きくすると、1 回の励起から次の励起までの時間が長くなるため、撮影時間は長くなります。
3.誤り。
加算回数を大きくすると、同じデータを複数回収集するため SN 比は向上しますが、撮影時間は長くなります。
4.誤り。
位相エンコード数を大きくすると、収集する k 空間ライン数が増えるため、撮影時間は長くなります。
5.正しい。
エコートレイン数を大きくすると、1 回の TR 中に収集できる位相エンコードラインが増えます。そのため、高速 SE 法では撮影時間が短縮します。
覚えるポイント
- 高速 SE 法では、1 回の TR 中に複数のエコーを収集します。
- **エコートレイン数〈ETL〉**は、1 回の TR で収集するエコー数です。
- 撮影時間は、エコートレイン数が大きいほど短くなります。
- TR、位相エンコード数、加算回数が大きいほど撮影時間は長くなります。
- エコートレイン数を大きくしすぎると、ブラーやコントラスト変化に注意が必要です。