78AM5第78回 診療放射線技師国家試験 過去問

診療画像検査学診療画像検査MRI検査

細胞外液性ガドリニウム造影剤で正しいのはどれか。

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正解: 1

正答

1.尿中に排泄される。

問題のポイント

ガドリニウム造影剤にはいくつか種類がありますが、本問で問われているのは「細胞外液性ガドリニウム造影剤」です。

細胞外液性ガドリニウム造影剤は、血管内に投与されたあと、血管外の細胞外液へ分布し、主に腎臓から尿中へ排泄されます。

つまり、

  • 血管内と細胞外液に分布する
  • 細胞内には基本的に入らない
  • 肝細胞に特異的には取り込まれない
  • 主な排泄経路は腎排泄

という特徴があります。

なぜ1が正しいか

細胞外液性ガドリニウム造影剤は、投与後に血管内から細胞外液へ移行します。
その後、多くは腎臓でろ過され、尿中へ排泄されます。

そのため、腎機能が低下している患者では、排泄が遅延することがあります。
特に重度腎機能障害では、ガドリニウム造影剤の使用可否を慎重に判断する必要があります。

したがって、1.尿中に排泄される、が正しいです。

他の選択肢との区別

1.尿中に排泄される。
正しいです。
細胞外液性ガドリニウム造影剤は、主に腎臓から尿中へ排泄されます。

2.MRCPで必要とされる。
誤りです。
MRCPは、胆管や膵管内の液体を高信号に描出する検査で、基本的にはT2強調画像を利用します。
胆汁や膵液などの水成分を利用して描出するため、通常、細胞外液性ガドリニウム造影剤は必須ではありません。

3.肝細胞に特異的に取り込まれる。
誤りです。
肝細胞に特異的に取り込まれるのは、肝細胞特異性造影剤です。
代表例として、Gd-EOB-DTPAのような肝細胞に取り込まれる造影剤があります。
細胞外液性ガドリニウム造影剤は、肝細胞に特異的に取り込まれる造影剤ではありません。

4.環状型は線状型より脳組織に沈着しやすい。
誤りです。
一般に、ガドリニウム造影剤は構造によって線状型と環状型に分けられます。
環状型はガドリニウムをより安定に保持しやすく、線状型より体内残留や沈着が少ないと考えられています。
したがって、「環状型の方が沈着しやすい」は逆です。

5.アナフィラキシーの頻度は非イオン性水溶性ヨード造影剤より高い。
誤りです。
ガドリニウム造影剤でもアレルギー様反応やアナフィラキシーは起こり得ます。
しかし、その頻度が非イオン性水溶性ヨード造影剤より高いとはいえません。
一般に、重篤な過敏反応の頻度はヨード造影剤より低いとされます。

覚えるポイント

細胞外液性ガドリニウム造影剤は、

  • 細胞外液に分布する
  • 主に腎臓から尿中へ排泄される
  • MRCPでは通常必須ではない
  • 肝細胞特異的には取り込まれない
  • 環状型は線状型より安定性が高く、沈着しにくい傾向がある

と整理します。

本問では、細胞外液性ガドリニウム造影剤の基本的特徴である「尿中に排泄される」が正答です。

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