119D020|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
歯の変色の原因はどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: b
正答
b
この問題のポイント
歯髄出血後に赤血球が崩壊し、ヘモグロビン由来の色素が象牙細管へ浸透すると、歯冠に内因性の変色が生じます。
解説
歯の色調変化は、歯質内部に原因がある変色と、歯面に色素が付着する着色に分けて整理します。
外傷や歯髄壊死に伴う歯髄内出血では、ヘモグロビンの分解産物が象牙細管内へ入り込み、赤褐色から暗色の変色を起こします。診断では外傷歴、歯髄生活反応、エックス線所見を確認します。
食用色素やポリフェノールは主として外因性着色です。フッ化ジアンミン銀は齲蝕部を黒変させますが、本問で問う歯質内部の代表的な変色原因はヘモグロビンです。
選択肢の確認
a.食用色素
誤り。
食用色素は歯面に付着して外因性着色を起こすことがありますが、歯質内部からの変色の代表原因ではありません。
b.ヘモグロビン
正しい。
歯髄内出血でヘモグロビン由来色素が象牙細管へ浸透すると、内因性の歯冠変色を生じます。
c.ポリフェノール
誤り。
茶やコーヒーなどのポリフェノールは主に歯面の外因性着色に関与します。
d.フッ化ジアンミン銀
誤り。
フッ化ジアンミン銀は塗布部の齲蝕象牙質を黒変させますが、設問で問う一般的な内因性変色原因とは区別します。
e.ストレプトマイシン硫酸塩
誤り。
ストレプトマイシン硫酸塩はアミノグリコシド系抗菌薬で、代表的な歯の変色原因ではありません。テトラサイクリン系薬との混同に注意します。
覚えるポイント
- ヘモグロビン分解産物は外傷歯・失活歯の内因性変色に関与します。
- 食用色素やポリフェノールは主に外因性着色です。
- 歯の変色では歯髄生活反応と外傷歴を確認します。