119A025|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
鉤尖をニアゾーンに設定し、孤立した最後方臼歯に左右対称的に適用されるクラ スプはどれか。1 つ選べ。
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正解: c
正答
c
この問題のポイント
孤立した最後方臼歯をほぼ全周から取り囲み、ニアゾーンのアンダーカットを利用する代表的なクラスプはリングクラスプです。
解説
リングクラスプは支台歯の歯冠周囲を長く取り囲む鋳造鉤です。孤立した最後方臼歯や傾斜した臼歯で、通常の鉤腕では利用しにくいアンダーカットへ鉤尖を到達させるために用います。長い鉤腕を支持する補助腕を設け、変形を防ぎます。
クラスプ問題では、欠損様式、支台歯の位置、アンダーカットがニアゾーンかファーゾーンか、鉤腕の進入方向を確認します。
選択肢の確認
a.RPI クラスプ
誤り。
RPIクラスプは近心レスト、近心隣接面板、Iバーからなる支台装置で、主に遊離端義歯の支台歯への回転力軽減を目的とします。
b.Akers クラスプ
誤り。
Akersクラスプは一般的な環状鉤ですが、孤立した最後方臼歯を全周的に取り囲んでニアゾーンへ鉤尖を置く形態ではありません。
c.リングクラスプ
正しい。
リングクラスプは孤立した最後方臼歯を取り囲み、通常は利用しにくいニアゾーンのアンダーカットへ鉤尖を設定できます。
d.ヘアピンクラスプ
誤り。
ヘアピンクラスプは鉤腕が折り返す形態で、アンダーカットの位置に応じて用いますが、孤立最後方臼歯へ左右対称的に適用する代表ではありません。
e.バックアクションクラスプ
誤り。
バックアクションクラスプは鉤腕が支台歯を回り込む形態ですが、設問の孤立最後方臼歯に左右対称的に用いるクラスプはリングクラスプです。
覚えるポイント
- 孤立した最後方臼歯にはリングクラスプを考えます。
- リングクラスプは長い鉤腕と補助腕をもちます。
- クラスプ選択ではアンダーカットの位置と欠損様式を確認します。