119A003|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
水溶液として歯質脱灰能を有するのはどれか。1 つ選べ。
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正解: a
正答
a
この問題のポイント
接着性モノマーのうち、酸性リン酸基をもつMDPは水溶液中で歯質を脱灰できます。
解説
MDPは、一般に10-MDPと呼ばれるリン酸系の機能性モノマーです。分子内のリン酸基が酸性を示すため、水分の存在下でハイドロキシアパタイトを部分的に脱灰します。同時にカルシウムと化学的に相互作用できるため、歯質接着に利用されます。
接着材料の成分は、酸性機能性モノマー、親水性モノマー、基材モノマー、重合促進成分に分けて理解すると整理しやすくなります。
選択肢の確認
a.MDP
正しい。
MDPは酸性リン酸基を有する機能性モノマーで、水溶液として歯質を部分的に脱灰する能力があります。
b.MMA
誤り。
MMAはメチルメタクリレートで、レジンの基材となるモノマーです。MDPのような酸性リン酸基をもたず、歯質脱灰成分ではありません。
c.HEMA
誤り。
HEMAは親水性モノマーで、湿潤した象牙質への浸透性を高めますが、歯質を脱灰する主成分ではありません。
d.Bis-MEPP
誤り。
Bis-MEPPはレジンマトリックスを構成する多官能性モノマーとして用いられ、酸性機能性モノマーではありません。
e.DMAEMA
誤り。
DMAEMAは第三級アミンを有し、重合開始・促進系に関与する成分です。水溶液で歯質を脱灰する酸性モノマーではありません。
覚えるポイント
- MDPは酸性リン酸基をもつ機能性モノマーです。
- HEMAは親水性、MMAは基材、DMAEMAは重合促進系として整理します。
- セルフエッチング系では酸性モノマーが脱灰と浸透を同時に進めます。