119A018|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
プロトロンビンからトロンビンへの変換に必要なのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: e
正答
e
この問題のポイント
凝固反応では**Ca2+**が凝固因子複合体の形成に必要です。カルシウムは凝固第IV因子とも呼ばれます。
解説
プロトロンビンからトロンビンへの変換は、活性化第X因子を中心とするプロトロンビナーゼ複合体によって進みます。この複合体がリン脂質膜上に形成される際にCa2+が必要です。
トロンビンはフィブリノゲンをフィブリンへ変換し、さらに凝固反応を増幅します。採血管でクエン酸塩を用いると凝固が抑えられるのは、カルシウムをキレートするためです。
選択肢の確認
a.H+
誤り。
H+は酸塩基平衡に関与しますが、プロトロンビン活性化に必要な凝固因子ではありません。
b.K+
誤り。
K+は細胞膜電位などに重要ですが、プロトロンビナーゼ複合体形成に必須のイオンではありません。
c.Cl-
誤り。
Cl-は主要な細胞外陰イオンですが、プロトロンビンからトロンビンへの変換を支える凝固第IV因子ではありません。
d.Na+
誤り。
Na+は細胞外液量や膜電位に関与しますが、この凝固反応に必須のイオンではありません。
e.Ca2+
正しい。
Ca2+は凝固第IV因子として、リン脂質膜上での凝固因子複合体形成とプロトロンビン活性化に必要です。
覚えるポイント
- Ca2+は凝固第IV因子です。
- プロトロンビナーゼ複合体がプロトロンビンをトロンビンへ変換します。
- クエン酸塩はカルシウムを結合して採血後の凝固を防ぎます。