119A019|第119回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生
障害によって嗄声を生じるのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: c
正答
c
この問題のポイント
嗄声は声帯運動障害で生じ、喉頭筋を支配する迷走神経、特に反回神経の障害が重要です。
解説
迷走神経は上喉頭神経と反回神経を介して喉頭の知覚・運動を担います。反回神経は輪状甲状筋を除く喉頭内筋の多くを支配するため、障害されると声帯麻痺を生じ、嗄声が現れます。
歯科・口腔外科では頸部手術、腫瘍、挿管などとの関係に注意します。嚥下障害や誤嚥を伴うこともあります。
選択肢の確認
a.三叉神経
誤り。
三叉神経は顔面・口腔の知覚と咀嚼筋運動を担います。声帯運動の主支配神経ではありません。
b.舌咽神経
誤り。
舌咽神経は舌後方1/3の味覚・知覚、咽頭知覚、茎突咽頭筋運動などに関与しますが、声帯運動を直接支配しません。
c.迷走神経
正しい。
迷走神経の枝である反回神経などが喉頭筋を支配し、障害で声帯麻痺と嗄声を生じます。
d.副神経
誤り。
副神経は胸鎖乳突筋と僧帽筋を支配し、障害では頭部回旋や肩挙上が障害されます。
e.舌下神経
誤り。
舌下神経は舌筋を支配し、障害では舌運動障害や構音・嚥下への影響が生じますが、嗄声の直接原因ではありません。
覚えるポイント
- 嗄声は迷走神経、特に反回神経障害を考えます。
- 反回神経は輪状甲状筋を除く喉頭内筋の多くを支配します。
- 副神経は胸鎖乳突筋・僧帽筋、舌下神経は舌筋です。