119A064|第119回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生
活性化されると心筋の収縮力が増大するのはどれか。1 つ選べ。
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正解: b
正答
b
この問題のポイント
心筋のβ1アドレナリン受容体が活性化されると、細胞内Ca2+利用が増え、収縮力が増大します。
解説
β1受容体はGsタンパク質を介してアデニル酸シクラーゼを活性化し、cAMPとPKA活性を増加させます。その結果、L型Ca2+チャネルからのCa2+流入や筋小胞体からのCa2+放出・再取り込みが促進され、心拍数と心筋収縮力が増大します。
交感神経刺激時の陽性変時作用・陽性変力作用として整理します。
選択肢の確認
a.ホスホジエステラーゼ
誤り。
ホスホジエステラーゼが活性化するとcAMP分解が進み、β1受容体刺激による収縮力増大を弱める方向に働きます。
b.β1 アドレナリン受容体
正しい。
β1アドレナリン受容体の活性化はcAMP-PKA系を介して心筋内Ca2+を増やし、収縮力を増大させます。
c.電位依存性K+チャネル
誤り。
電位依存性K+チャネルは主に活動電位の再分極に関与し、その活性化を収縮力増大の中心機序とはしません。
d.M2 アセチルコリン受容体
誤り。
M2アセチルコリン受容体はGiタンパク質を介して心拍数を低下させ、主に副交感神経性の抑制作用を示します。
e.Na+,K+-ATPase〈Na+/K+ポンプ〉
誤り。
Na+,K+-ATPaseの阻害は細胞内Na+増加を介してCa2+を増やし得ますが、ポンプの活性化は収縮力増大の機序ではありません。
覚えるポイント
- β1受容体刺激はcAMPと細胞内Ca2+を増やします。
- 心拍数増加と心筋収縮力増大を起こします。
- M2受容体は心機能を抑制する方向です。