119D019|第119回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学生理・生化学・薬理
HBV の不活化に有用な消毒薬はどれか。1 つ選べ。
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正解: c
正答
c
この問題のポイント
HBVで汚染された環境表面や血液の処理には、適切な濃度の次亜塩素酸ナトリウムが有用です。まず物理的に汚染物を除去し、その後に消毒します。
解説
HBVは血液媒介感染を起こすウイルスです。血液が付着した環境表面では、手袋などを着用して血液を拭き取り、次亜塩素酸ナトリウムなどを用いて処理します。
消毒効果は、消毒薬の濃度、接触時間、有機物の量、対象物の材質に影響されます。血液などの有機物が多いと効果が低下するため、洗浄・除去が先、消毒が後という順序が重要です。
器具については、耐熱性があれば消毒より滅菌を優先します。
選択肢の確認
a.イソプロパノール
誤り。
イソプロパノールは皮膚消毒などに用いられますが、血液汚染環境でHBVを確実に不活化する代表的選択肢ではありません。
b.消毒用エタノール
誤り。
消毒用エタノールにも一定の抗ウイルス作用がありますが、血液汚染への対応として本問で選ぶ薬剤は次亜塩素酸ナトリウムです。
c.次亜塩素酸ナトリウム
正しい。
次亜塩素酸ナトリウムはHBVを含む血液媒介ウイルスの不活化に有用で、血液汚染表面の処理に用いられます。
d.ベンザルコニウム塩化物
誤り。
ベンザルコニウム塩化物は低水準消毒薬であり、HBV不活化を目的とする第一選択ではありません。
e.クロルヘキシジングルコン酸塩
誤り。
クロルヘキシジングルコン酸塩は皮膚・粘膜の消毒に用いられますが、HBV汚染物の不活化に適した薬剤ではありません。
覚えるポイント
- 血液汚染は物理的除去後に次亜塩素酸ナトリウムで処理します。
- 有機物は消毒効果を低下させます。
- 再使用器具では可能な限り滅菌を選択します。