119A012|第119回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学生理・生化学・薬理
アモキシシリン水和物で生じる副作用はどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: e
正答
e
この問題のポイント
アモキシシリン水和物はペニシリン系抗菌薬で、発疹、アナフィラキシー、多形滲出性紅斑などの過敏反応に注意します。
解説
アモキシシリンは細菌の細胞壁合成を阻害するβ-ラクタム系抗菌薬です。比較的よく用いられますが、薬疹、蕁麻疹、アナフィラキシーなどのアレルギー反応を生じることがあります。重症薬疹の一つとして、多形滲出性紅斑や粘膜病変を伴う反応が問題になります。
歯科処方前には、ペニシリン系・セフェム系薬剤のアレルギー歴、過去の皮疹や呼吸困難の有無を確認します。
選択肢の確認
a.難 聴
誤り。
難聴はアミノグリコシド系抗菌薬などの耳毒性で問題となります。アモキシシリンの代表的副作用ではありません。
b.貧 血
誤り。
血液障害が全くないわけではありませんが、選択肢の中でアモキシシリンに特徴的に注意すべき副作用は多形滲出性紅斑です。
c.眼圧亢進
誤り。
眼圧亢進は副腎皮質ステロイド薬などで問題となり、アモキシシリンの典型的副作用ではありません。
d.味覚障害
誤り。
味覚障害は一部の薬剤で生じますが、アモキシシリンの代表的副作用として問われるものではありません。
e.多形滲出性紅斑
正しい。
アモキシシリンでは過敏反応として多形滲出性紅斑を生じることがあります。皮膚だけでなく口腔粘膜の病変にも注意します。
覚えるポイント
- アモキシシリンはペニシリン系抗菌薬です。
- 主な注意点は薬疹、アナフィラキシー、重症粘膜皮膚反応です。
- 処方前にβ-ラクタム系抗菌薬のアレルギー歴を確認します。