119C026|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科放射線学
口内法エックス線撮影時に被曝を懸念して躊躇する患者への説明で正しいのはど れか。2 つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: b・e
正答
b、e
この問題のポイント
患者の被曝不安には、照射野を必要最小限にする最適化と、撮影から得られる診断上の利益を具体的に説明します。
解説
放射線検査では、検査の利益が被曝による不利益を上回ることを確認する正当化と、合理的に達成可能な範囲で線量を低くする最適化が基本です。口内法撮影では照射筒や矩形絞りなどを用い、必要部位だけを撮影します。
説明では被曝がゼロになると断言せず、なぜ画像が必要か、どのように線量を低減するか、撮影しない場合に診断へどのような影響があるかを共有します。
選択肢の確認
a.「エックス線画像がないと治療は行えません」
誤り。
治療の可否を一方的に断定する表現は患者の意思決定を支えず、撮影の必要性と代替法を説明すべきです。
b.「エックス線の照射範囲を絞って撮影します」
正しい。
照射範囲を必要最小限に絞ることは散乱線と患者線量を低減する具体的な最適化です。
c.「防護エプロンをするので被曝はありません」
誤り。
防護エプロンを使用しても被曝が完全にゼロになるわけではありません。
d.「通常よりエックス線の量を少なくして撮影します」
誤り。
診断に必要な画質を損なうほど線量を恣意的に下げる説明は適切ではありません。適正条件で最適化します。
e.「エックス線画像から得られる情報で正確な診断が出来ます」
正しい。
エックス線画像によって肉眼では分からない病変や解剖学的位置を確認し、診断精度を高められることを説明します。
覚えるポイント
- 放射線防護の基本は正当化と最適化です。
- 被曝ゼロとは説明しません。
- 検査の利益と線量低減策を患者が理解できる言葉で伝えます。