119B045第119回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科補綴学

下顎KennedyⅡ級で少数歯欠損症例に対して部分床義歯を製作することとした。 精密印象採得に用いる個人トレーで正しいのはどれか。2 つ選べ。

2つ選択
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正解: d・e

正答

d、e

この問題のポイント

下顎KennedyⅡ級の遊離端欠損では、機能時の欠損部粘膜を適切に記録するため、辺縁へコンパウンドを付加して筋圧形成し、歯肉頰移行部で辺縁封鎖を図ります。

解説

遊離端義歯では、支台歯と被圧変位性のある欠損部粘膜の支持様式が異なります。個人トレーは欠損部の支持域を十分に含み、辺縁形成によって頰・舌・口腔底の機能運動を記録します。辺縁が短いと支持・安定が不足し、長すぎると筋や小帯に干渉します。

コンパウンドを辺縁に付加し、頰・舌の運動で筋圧形成を行った後、精密印象材で粘膜面を採得します。

選択肢の確認

a.粘膜部に遁路を付与する。
誤り。
粘膜部に多数の遁路を設けると印象圧が逃げ、遊離端部の機能的支持を十分に記録できないことがあります。

b.粘膜部にストッパーを付与する。
誤り。
ストッパーはトレーの定位置保持に用いますが、粘膜支持域へ不用意に付与すると局所的圧迫を生じます。

c.粘膜部にスペーサーを付与する。
誤り。
遊離端部では目的とする印象圧に応じて設計しますが、粘膜部全体への一律なスペーサー付与が正答ではありません。

d.粘膜辺縁部にコンパウンドを付加する。
正しい。
粘膜辺縁部へモデリングコンパウンドを付加し、機能運動による筋圧形成を行います。

e.粘膜辺縁部は歯肉頰移行部で封鎖する。
正しい。
トレー辺縁を歯肉頰移行部付近まで適切に延長し、機能的な辺縁封鎖と支持域の確保を図ります。

覚えるポイント

  • 遊離端欠損では粘膜支持の記録が重要です。
  • 個人トレー辺縁にコンパウンドを付加して筋圧形成します。
  • 辺縁は過長・過短を避け、機能的に封鎖します。

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