119A059|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
無歯顎者における顎骨の経時的な形態変化が最も少ないのはどれか。1 つ選べ。
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正解: a
正答
a
この問題のポイント
無歯顎化後も比較的形態変化が少ないのは、正中部を中心とする口蓋部です。
解説
抜歯後の歯槽部では、歯槽骨が機能を失って吸収し、顎堤の高さと幅が経時的に減少します。上顎顎堤は内上方、下顎顎堤は外下方への吸収傾向を示し、下顎の吸収は一般に上顎より大きくなります。
口蓋部、とくに正中口蓋は歯槽突起ではなく基底骨に近く、義歯支持域として経時的形態変化が比較的少ない部位です。
選択肢の確認
a.口蓋部
正しい。
口蓋部は顎堤に比べて抜歯後の骨吸収による形態変化が少なく、全部床義歯の安定した支持域になります。
b.上顎前歯部顎堤
誤り。
上顎前歯部顎堤は抜歯後に唇側を中心に吸収し、経時的に形態が変化します。
c.上顎臼歯部顎堤
誤り。
上顎臼歯部顎堤も歯槽骨吸収を受け、幅や高さが変化します。
d.下顎前歯部顎堤
誤り。
下顎前歯部顎堤は吸収により低く狭くなり、長期的変化がみられます。
e.下顎臼歯部顎堤
誤り。
下顎臼歯部顎堤は吸収が大きく、義歯支持・安定へ強く影響します。
覚えるポイント
- 形態変化が最も少ないのは口蓋部です。
- 無歯顎では下顎顎堤の吸収が大きくなりやすいです。
- 顎堤吸収は義歯の適合・支持・咬合高径に影響します。