118C062|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科補綴学
カ行の発音が困難な全部床義歯装着者の義歯の写真(別冊No. 23)を別に示す。 調整を検討する部位はどれか。1 つ選べ。

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正解: e
正答
e
この問題のポイント
カ行は舌背後方を軟口蓋付近へ接触させて作る軟口蓋音です。義歯口蓋部の後方形態が発音に影響します。
解説
「カ」「キ」「ク」「ケ」「コ」の発音では、舌背後方と軟口蓋付近で呼気を一度閉鎖してから開放します。上顎全部床義歯の口蓋部が厚すぎたり、舌房を狭めたりすると、舌背後方が適切な位置へ動けず発音しにくくなります。
本問では図中オが調整対象となる後方口蓋部に相当します。
構音のポイント
サ行は前方口蓋部、タ・ダ・ナ・ラ行は前歯部から前方口蓋部、カ・ガ行は後方口蓋部との関係が重要です。
画像の確認
実画像では上顎全部床義歯の黒塗り調整候補がアからオまで比較され、オだけが左右の最後方口蓋部に限局している。カ行は舌背後方と軟口蓋付近で形成されるため、後方口蓋部を示すオを調整する選択肢eが画像と対応する。
選択肢の確認
a.ア
図選択肢です。正答ではありません。カ行の調整では、前歯部や口唇側より後方口蓋部の形態を優先して確認します。
b.イ
図選択肢です。正答ではありません。舌背後方が接触する領域との位置関係を確認します。
c.ウ
図選択肢です。正答ではありません。カ行は舌尖ではなく舌背後方で形成されます。
d.エ
図選択肢です。正答ではありません。後方口蓋部に相当する記号との違いを確認します。
e.オ
正しい。図中オはカ行発音に関与する後方口蓋部であり、厚さや研磨面形態の調整を検討します。
覚えるポイント
- カ・ガ行は舌背後方と軟口蓋付近で作ります。
- 発音障害では義歯床の厚さと舌房を確認します。
- 画像問題では音の構音点と義歯上の位置を対応させます。