118C059第118回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科補綴学

全部床義歯製作時の垂直的顎間関係を記録する際に患者に行わせるのはどれか。 3 つ選べ。

3つ選択
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正解: a・b・c

正答

a、b、c

この問題のポイント

全部床義歯の垂直的顎間関係は、安静位、嚥下、発音、顔貌、旧義歯など複数の情報を用いて適切な咬合高径を決めます。

解説

嚥下時には下顎が比較的再現性のある位置へ誘導されるため、咬合高径の確認に利用できます。発音では、口唇や前歯の位置、最小発音間隙などを観察し、咬合高径が高すぎないか、低すぎないかを評価します。

記録材を介して患者に軽くからしっかり咬みしめてもらうことで、設定した垂直的位置を記録します。ただし、強すぎる咬合力で咬合床を変形させたり、下顎を偏位させたりしないよう注意します。

補綴治療のポイント
一つの方法だけで決めず、安静空隙、顔貌、発音、嚥下、患者の快適性を総合します。

選択肢の確認

a.嚥 下
正しい。嚥下運動で下顎が誘導される位置は、垂直的顎間関係を確認する手掛かりになります。

b.発 音
正しい。発音時の口唇・前歯関係や発音間隙を観察し、設定した咬合高径の適否を評価します。

c.嚙みしめ
正しい。咬合床間に記録材を置き、患者に咬みしめてもらって設定した垂直的位置を記録します。

d.舌の挙上
誤り。舌の挙上は舌房や研磨面形態の評価には関係しますが、垂直的顎間関係を記録する主要動作ではありません。

e.タッピング
誤り。タッピングは下顎位の収束点や水平的顎間関係の確認に利用されますが、本問で垂直的関係の記録時に行わせる動作には含まれません。

覚えるポイント

  • 咬合高径は嚥下、発音、顔貌、安静空隙を総合して決めます。
  • 記録時は咬合床を変形させないようにします。
  • タッピングは主に水平的顎間関係の確認に用います。

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