118C040第118回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科補綴学

67 歳の男性。咀嚼困難を主訴として来院した。診察の結果、上顎右側にインプ ラント義歯による歯科補綴治療を行うこととした。上部構造装着前の口腔内写真 (別冊No. 9A)と製作した上部構造の写真(別冊No. 9B)を別に示す。 装着のために準備する器材はどれか。3 つ選べ。

118C040の問題画像
3つ選択
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正解: a・b・d

正答

a、b、d

この問題のポイント

インプラント上部構造の装着では、固定方式に応じた部品と、規定トルク・咬合確認の器材を準備します。

解説

スクリュー固定式上部構造では、補綴用スクリューで上部構造を固定し、トルクレンチを用いて製造者指定のトルクで締結します。装着後は咬合紙で咬合接触と側方運動時の干渉を確認します。

締結前には適合、清掃性、隣接面接触、軟組織の状態を確認します。過小トルクはスクリューの緩み、過大トルクはスクリュー破折や部品損傷につながります。

医療安全上のポイント
小さなスクリューやドライバーの誤嚥・誤飲防止のため、ガーゼスクリーンや結紮などを検討します。

画像の確認

実画像Aでは上顎右側欠損部に3本のインプラント連結部が口腔内へ露出し、Bの4歯連結上部構造には咬合面側のスクリューアクセス孔がみられる。スクリュー固定式上部構造の装着には補綴用スクリューとトルクレンチが必要で、装着後の咬合確認には咬合紙を用いるためa、b、dとなる。

選択肢の確認

a.咬合紙
正しい。上部構造装着後の咬合接触と干渉を確認するために咬合紙を準備します。

b.トルクレンチ
正しい。トルクレンチは補綴用スクリューを規定トルクで締結するために必要です。

c.アバットメント
誤り。写真の症例では上部構造装着に必要なアバットメントは既に口腔内に存在するか、上部構造と一体化しており、追加準備する器材ではありません。

d.補綴用スクリュー
正しい。スクリュー固定式上部構造をインプラントへ固定する補綴用スクリューが必要です。

e.クラウンリムーバー
誤り。クラウンリムーバーは既存クラウンの撤去に用いる器具で、新しい上部構造の装着には通常必要ありません。

覚えるポイント

  • スクリュー固定式では補綴用スクリューとトルクレンチを用います。
  • 装着後は咬合紙で接触と干渉を確認します。
  • 締結トルクと誤嚥・誤飲防止に注意します。

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