118A054|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
片側性唇顎口蓋裂の裂隙閉鎖後に生じやすいのはどれか。3 つ選べ。
3つ選択
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正解: a・c・e
正答
a、c、e
この問題のポイント
唇顎口蓋裂の閉鎖術後は、瘢痕組織の影響で上顎の前方・側方成長が抑制され、歯列弓狭窄、前歯反対咬合、正中偏位などを生じやすくなります。
解説
口蓋形成術後の瘢痕収縮は、上顎骨と歯槽部の成長を制限します。その結果、口蓋は浅く、上顎歯列弓は狭くなりやすくなります。
上顎切歯は舌側傾斜しやすく、上顎劣成長による反対咬合を悪化させます。片側性では裂側の歯の欠如・位置異常や歯槽形態の左右差により、上下顎歯列正中線が一致しにくくなります。
選択肢の確認
a.浅い口蓋
正しい。
手術後の瘢痕と上顎歯列弓の変形により、口蓋が浅くなることがあります。
b.上顎骨の過成長
誤り。
術後瘢痕の影響で上顎骨は劣成長となりやすく、過成長ではありません。
c.上顎切歯の舌側傾斜
正しい。
上顎前歯は舌側傾斜しやすく、前歯部反対咬合に関与します。
d.上顎歯列弓幅径の開大
誤り。
上顎歯列弓は側方成長が抑制され、幅径は狭くなりやすくなります。
e.上下顎歯列正中線の不一致
正しい。
片側性の裂隙と歯列・顎骨の左右差により正中偏位が生じやすくなります。
覚えるポイント
- 裂隙閉鎖後は上顎の前方・側方成長抑制が問題です。
- 上顎歯列弓狭窄、上顎切歯舌側傾斜、正中偏位を生じます。
- 成長に応じた長期的な矯正・外科・補綴連携が必要です。