118A031|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科補綴学
インプラント用アバットメント材料であるジルコニアとチタンの物性で、チタン が大きな値を示すのはどれか。2 つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: b・e
正答
b、e
この問題のポイント
ジルコニアは硬く、弾性係数が高いセラミックスです。チタンは金属であり、ジルコニアより靱性と熱伝導率が大きいことが特徴です。
解説
靱性は、材料がき裂の進展に抵抗し、破壊までにエネルギーを吸収する能力です。金属であるチタンは塑性変形できるため、脆性材料であるジルコニアより靱性が高くなります。
熱伝導率もチタンの方が高く、ジルコニアは熱を伝えにくい材料です。一方、硬さ、密度、弾性係数は一般にジルコニアの方が大きくなります。
ひっかけポイント
「硬い」と「割れにくい」は別の性質です。硬さは圧痕への抵抗、靱性はき裂進展への抵抗を表します。
選択肢の確認
a.硬 さ
誤り。
ジルコニアは非常に硬いセラミックスで、チタンより硬さが大きくなります。
b.靱 性
正しい。
チタンは金属として塑性変形能をもち、ジルコニアより破壊に至るまでのエネルギー吸収能が高くなります。
c.密 度
誤り。
ジルコニアの密度はチタンより大きいため、チタンが大きな値を示す物性ではありません。
d.弾性係数
誤り。
ジルコニアはチタンより弾性係数が高く、同じ応力で変形しにくい材料です。
e.熱伝導率
正しい。
チタンはジルコニアより熱を伝えやすく、熱伝導率が大きくなります。
覚えるポイント
- チタンが大きいのは靱性、熱伝導率です。
- ジルコニアが大きいのは硬さ、密度、弾性係数です。
- 硬さ、強度、靱性、弾性係数を区別します。