117D007|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科補綴学
フラビーガムの原因となるのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: d
正答
d
この問題のポイント
フラビーガムは、義歯床下の顎堤に長期間加わる不適切な力によって骨が吸収し、可動性の高い線維性組織に置き換わった状態です。
解説
不適合義歯や不安定な咬合により顎堤へ反復して過大な圧が加わると、支持骨の吸収と線維性結合組織の増生が起こります。とくに上顎前歯部などで、粘膜が軟らかく可動性を示します。
印象時に強く圧迫すると組織が変位し、完成義歯が機能時に不安定になります。そのため、フラビー部をできるだけ無圧または選択的に印象し、咬合と義歯設計を改善します。
選択肢の確認
a.義歯の清掃不良
誤り。清掃不良は義歯性口内炎や口臭の原因になりますが、フラビーガムの主因ではありません。
b.義歯人工歯による咬傷
誤り。人工歯による咬傷は局所の外傷性潰瘍を生じます。
c.義歯床辺縁の機械的刺激
誤り。義歯床辺縁の刺激は褥瘡性潰瘍や線維性過形成の原因になりますが、顎堤全体のフラビー化の典型原因ではありません。
d.義歯床下の顎堤への過度な圧迫
正しい。義歯床下顎堤への慢性的な過度の圧迫は骨吸収と線維性組織増生を招きます。
e.義歯床用材料によるアレルギー
誤り。材料アレルギーでは接触部粘膜の発赤、灼熱感などが問題となります。
覚えるポイント
- フラビーガムは可動性の高い線維性顎堤。
- 原因は慢性的な過大圧と義歯の不安定。
- 印象では組織を変位させないことが重要。