117C086第117回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科補綴学

上下顎全部床義歯を新製する際の、咬合器上のろう義歯の写真(別冊No. 39A)と 口腔内試適時の写真(別冊No. 39B)を別に示す。 B のようになった原因と考えられる不備のあった操作はどれか。2 つ選べ。

117C086の問題画像
2つ選択
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正解: b・d

正答

b、d

この問題のポイント

咬合器上では合っていたろう義歯が口腔内で合わない場合、顎間関係記録と咬合器装着の誤差を疑います。

解説

顎間関係記録が不正確だと、上下顎模型の位置関係そのものが実際の口腔内と異なります。また、記録が正しくても模型を咬合器へ装着する際に位置ずれがあると、咬合器上の咬合と口腔内の咬合が一致しません。

人工歯排列の誤りは咬合器上でも確認できることが多く、筋圧形成は義歯床辺縁、正中線記入は主に前歯排列の位置決めに関係します。

画像の確認

実画像では、咬合器上のろう義歯は前歯・臼歯とも接触しているが、口腔内試適では上下前歯間に開咬状の隙間が生じている。排列自体ではなく模型の咬合器装着または顎間関係記録のずれで再現性が失われた像であり、正答b・dを支える。

選択肢の確認

a.筋圧形成
誤り。
筋圧形成の不備は義歯床辺縁の過長・不足や維持安定に影響しますが、咬合器上と口腔内の顎間関係不一致の主因ではありません。

b.咬合器装着
正しい。
模型を咬合器へ誤った位置で装着すると、咬合器上と口腔内の咬合が一致しません。

c.人工歯排列
誤り。
人工歯排列の不備は咬合器上でも異常として確認されるため、写真の全体的な不一致を単独では説明しにくいです。

d.顎間関係記録
正しい。
顎間関係記録が不正確だと、模型の上下顎的位置関係が患者の実際の顎位と異なります。

e.咬合床への正中線記入
誤り。
正中線の記入は前歯の審美的位置決めに重要ですが、上下顎の咬合関係全体の不一致の主因ではありません。

覚えるポイント

  • 顎間関係記録は患者の上下顎関係を記録する。
  • 咬合器装着で記録を模型へ正確に移す。
  • 口腔内試適で咬合と審美を必ず再確認する。

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