117C087|第117回 歯科医師国家試験 過去問
27 歳の女性。上下顎前突を主訴として来院した。顎変形症と診断され、術前矯 正治療が終了し、上下顎の顎矯正手術を行った。手術前後のパノラマエックス線画 像(別冊No. 40A)と側面頭部エックス線規格写真(別冊No. 40B)を別に示す。 手術名の略語を示す。 LFⅠ :Le FortⅠ型骨切り術 IVRO:下顎枝垂直骨切り術 SSRO:下顎枝矢状分割術 実施した術式の組合せで正しいのはどれか。1 つ選べ。 上 顎 下 顎

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正解: e
正答
e
この問題のポイント
顎矯正手術の画像では、上顎の骨切り線と固定部位、下顎枝の骨切り様式から術式を判定します。
解説
Le FortⅠ型骨切り術では上顎骨を水平に骨切りして移動します。上顎前歯部歯槽骨切り術を併用すると、前歯部歯槽骨を分節して移動した骨切り線・固定像が加わります。
SSROでは下顎枝を矢状方向に分割し、近位骨片と遠位骨片をプレートやスクリューで固定します。IVROは下顎枝を垂直に骨切りし、通常は骨片間を強固に固定しないことが多いため、術後画像の固定様式が鑑別点です。本問はLFⅠ+前歯部歯槽骨切り術とSSROの組合せです。
画像の確認
実画像では、術後パノラマ像に上顎梨状口縁・頰骨部の固定プレート、下顎両側臼後部の固定プレートが写り、側貌像では上下顎前突が後退している。上顎のLe Fort I型骨切りと前歯部歯槽骨切り、下顎のSSROを組み合わせた固定像であり、正答eに対応する。
選択肢の確認
a.LFⅠ IVRO
誤った組合せです。
上顎前歯部の分節骨切りと下顎の固定様式を説明できません。
b.LFⅠ SSRO
誤った組合せです。
下顎はSSROに合いますが、上顎前歯部歯槽骨切り術の併用が抜けています。
c.前歯部歯槽骨切り術 IVRO
誤った組合せです。
上顎全体のLe FortⅠ型骨切り術と下顎SSROの所見に合いません。
d.LFⅠ+前歯部歯槽骨切り術 IVRO
誤った組合せです。
上顎術式は合いますが、下顎はIVROではなくSSROです。
e.LFⅠ+前歯部歯槽骨切り術 SSRO
正しい組合せです。
上顎はLFⅠと前歯部歯槽骨切り術を併用し、下顎はSSROを行った組合せです。
覚えるポイント
- LFⅠは上顎全体の水平骨切り。
- 前歯部歯槽骨切り術は前歯部を分節移動する。
- SSROとIVROは骨切り線と固定方法で鑑別する。