117B053|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科補綴学
40 歳の男性。上顎右側中切歯の審美不良を主訴として来院した。10 年前に同部 にクラウンを装着したが、今朝食事中に破折したという。診察の結果、前装部の補 修修復を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No. 16)を別に示す。 次に示す5 つのステップのうち、3 番目に行うのはどれか。1 つ選べ。

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正解: e
正答
e
この問題のポイント
前装部の補修修復では、被着面処理、接着処理、遮蔽、歯冠色レジン築盛、仕上げの順に進めます。
解説
一般的な操作順序は、破折面の形態修正と粗造化、材料に応じたプライマー処理、金属色を隠すオペークレジン塗布、歯冠色コンポジットレジンの築盛、形態修正・研磨です。
オペークレジンを先に塗布することで、金属色が歯冠色レジンを透過して審美性を損なうのを防ぎます。
画像の確認
実画像では、上顎右側中切歯クラウンの切縁側前装部が欠け、灰色の金属面が広く露出している。金属面の粗造化とプライマー処理に続いて金属色を遮蔽するオペークレジンを塗るのが3番目であり、正答eを支持する。
選択肢の確認
a.形態修正・研磨
誤り。
形態修正・研磨は歯冠色レジンを築盛・重合した後の最終工程です。
b.被着面の粗造化
誤り。
被着面の粗造化は接着面積を増やすため、初期に行います。
c.プライマー処理
誤り。
プライマー処理は粗造化・清掃後に行い、オペークレジンより前の工程です。
d.歯冠色レジン築盛
誤り。
歯冠色レジンは金属色をオペークレジンで遮蔽した後に築盛します。
e.オペークレジン塗布
正しい。
粗造化とプライマー処理に続く3番目の工程としてオペークレジンを塗布し、金属色を遮蔽します。
覚えるポイント
- 粗造化→プライマー→オペーク→歯冠色レジン→研磨の順である。
- オペークは金属色を遮蔽する。
- 被着材料に応じてプライマーを選ぶ。